ぶらり探蝶記

初夏の播磨を彩る蝶たち①~ヒメヒカゲとウラナミジャノメ~

6月11日 但馬の蝶・播磨の蝶の管理人であるTさんにご案内いただき、4月のギフチョウについで再び播磨を訪れた。前日から梅雨前線が活発化し大雨の予報、朝おきたら三ノ宮も本降りの雨。まぁ、ヒメヒカゲだけなら雨でも何とかなるだろうと東播磨へ向う。9時過ぎに東播磨着、なんと雨が上がっている。4月のギフチョウの時と状況が似てきた。ヒメヒカゲのポイントは前日からの雨もあって、ビショビショの状態であったが、湿地に踏み込むとそこかしこからヒメヒカゲが飛び出す。湿地といっても北海道の湿原とは大きく様相が異なる。当地の低山は花崗岩質の岩山で、栄養が乏しいため植生が貧相である箇所が多い。そのような岩山の斜面で水が染み出ているような湿地にヒメヒカゲは生息している。♂♀とも新鮮からスレまで様々である。チョコレート色の裏面が美しく、個体差も大きいので面白い。しっとりと雨に濡れた葉上に静止すると、背景の黄緑との対比もきれいである。ここではウラナミジャノメも多い。ここのウラナミジャノメはヒメウラナミジャノメの1化が終わったあと、ヒメヒカゲとほぼ同時に出現する。そしてウラナミジャノメの発生が終了するとヒメウラナミジャノメの2化が出てくるという時期的なすみわけによって両種が混飛することはないという。ウラナミジャノメが生息していない近隣の場所ではヒメウラナミジャノメは飛んでいる。非常に興味深いすみわけである。ヒメヒカゲ・ウラナミジャノメとも非常に多く、撮影は30分ほどで終了した。 *当地ではヒメヒカゲは保全活動により保護されています。発生期の監視や生息調査のみならず、冬季の潅木の枝打ちなど生息環境の保持に多くの人が多大な労力を費やしています。くれぐれも当地で人の目を盗んで採集することなど無いようお願い致します。*  (各画像はクリックすると拡大表示します)


ヒメヒカゲ ♂ ヒメヒカゲは表翅よりチョコレート色の裏翅のほうが断然美しい。↓
f0211980_048574.jpg


ヒメヒカゲ ♀は白銀の帯が走る。帯の太さもまちまちで面白い。↓
f0211980_049683.jpg


ヒメヒカゲ ♂の全開翅、表翅はこげ茶一色でなんの面白みない。↓
f0211980_04917100.jpg


ヒメヒカゲ ♀のV字開翅。↓
f0211980_0492788.jpg


ウラナミジャノメ  蛇の目の中の青が美しい。後翅の蛇の目模様は3つ。↓
f0211980_0495111.jpg


ウラナミジャノメ  V字開翅する。↓
f0211980_050527.jpg


ヒメウラナミジャノメ  本日、他の場所で撮影。後翅裏面の蛇の目模様は5つ。↓
f0211980_0501351.jpg

[PR]
by temenos | 2011-06-12 00:58 | 2011年 | Comments(4)
Commented by himeoo27 at 2011-06-12 17:26
ヒメヒカゲの裏面のビロード状の茶色い毛、黒&黄&白の目玉模様どれも素敵です。末長く生き残ってくれることを祈っています。
ウラナミジャノメとヒメウラナミジャノメが発生時期で棲み分けしているのは面白いですね!
両種とも当然未見の蝶なのでとても楽しみました。
Commented by temenos at 2011-06-12 20:33
himeooさん、コメントありがとうございます。
両種とも湿地帯の背の低い草原をひょこひょこ飛び回る可愛い蝶です。地元の高校生まで当地での保全活動に参加しています。
それでも採集にやってくる人が後をたたないのは困ったものですね。
Commented by ごま at 2011-06-16 21:06 x
ヒメヒカゲとウラナミジャノメは憧れです。
会いたい蝶です。来期は、是非とも何とかしたいです。
両種とも裏面が素晴らしいですね。
うっとり(^_^;)
Commented by temenos at 2011-06-16 21:31 x
ごまさん、コメントありがとうございます。
神奈川からだとヒメヒカゲは高ボッチ山でしょうか、まだこれからなので間に合いますよ。ウラナミジャノメは静岡までいかないと見れないです。