6月19日 朝、東京出張から帰りリンゴシジミの探索に出かけようとしたが、思いのほか疲れていて気力が出ずに休息。昼食をとってからツバメシジミの青い♀を探して山鼻川河川敷に向う。自宅前の枝垂れ桜の木にはおびただしいエゾシロチョウの蛹が張り付き、死んでぶら下がっている幼虫や寄生蜂にやられた蛹などがゴチャゴチャとかたまり、なんともおぞましい光景である。羽化直後の♂にすでに羽化した♂がさかんにちょっかいをかけている。飛び回っている♂は5~6頭くらいか。いよいよ初夏の風物詩の登場である。山鼻川河川敷ではツバメシジミの♂ばかりで、いくら探しても♀が飛び出さない。あきらめて帰ろうとしたその時、活発に飛ぶ大きめの青いシジミチョウが目に入った。ルリシジミか?なんか感じが違うような?ひょっとしてカバイロ?との思いから追いかけて止まったのをみると、なんとやっぱりカバイロシジミ!昨年あれほど探し回って見つからなかった蝶が自宅から徒歩10分の場所に飛んでいるとは。そういえば、昨年のこの時期は遠出ばかりで山鼻川河川敷なんて目もくれなかった。灯台下暗しとはこのことである。食草からみたら、いてもおかしくはないのだがビックリである。ただ、かなり活発に飛び回り止まらないので撮影には難渋した。そのうち対岸に飛び去り、追いかけたがロストしてしまい開翅写真は撮れなかった。しかし、近所散策の楽しみが一つ増えた!カバイロシジミとエゾシロチョウ、北の国もハイシーズン突入である。 (各画像はクリックすると拡大表示します)
カバイロシジミ シロツメクサで吸蜜、ポジションを変えると飛び立たれそうで逆光のまま撮影。↓
カバイロシジミ シロツメクサで吸蜜するのを前から撮影。裏翅は思ったより白い。↓
カバイロシジミ 吸蜜するのを撮影。止まったのは逆光時とこれの2回のみ。↓
ツバメシジミ 北海道のツバメシジミはこれが第一化、開翅する♂。↓
エゾシロチョウ 羽化直後の♂に求愛のため近づく♂。羽化直後の♀なら即交尾が成立する。↓
エゾシロチョウ 1箇所に固まる蛹、死んでぶら下がる幼虫、寄生蜂にやられた幼虫など、なんともおぞましい光景がそこにある。↓