7月9日 藻岩山のオオムラサキの羽化が始まった。曇り空の中、早朝から発生地を訪れると、エゾエノキの大木の下草に静止する羽化直後と見られるオオムラサキ3頭が見られた。飛翔力は本来の力強さからは程遠く、フワっと飛んでエゾエノキの葉上に止まるのがやっと。数日のうちに力強い滑空が見られるであろう。エゾエノキにはまだ終齢幼虫も見られた。このあたり、ゼフも多くいるのだが、今年は発生が遅れていて、ジョウザンミドリシジミと思われるゼフが2頭だけ樹上でテリ張りをしていた。午後から百松沢を散策したが、まだ越冬明けのキベリタテハやシータテハが見られる状態、新生のタテハ類はコムラサキ・コヒョウモン・ギンボシヒョウモン・メスグロヒョウモン・ミドリヒョウモン・オオウラギンスジヒョウモン・ミスジチョウ・イチモンジチョウ・ヒメキマダラヒカゲ・クロヒカゲなどが見られたが、数は少なくクジョクチョウは未発生であった。 (各画像はクリックすると拡大表示します)
オオムラサキ エゾエノキの葉上で開翅。まだ勢いよく飛び立つことはできない。↓
オオムラサキ V字開翅する。↓
オオムラサキ 羽化直後と思われる個体が休んでいた。上記とは別の個体。↓
オオムラサキ 同じエゾエノキにはまだ終齢幼虫も見られる。今年はダラダラ発生か?
コムラサキ 吸水する新鮮な個体。こちらも発生が遅れているのか、見かける数は少ない。↓
コヒョウモン ヒョウモン類はほぼ例年どおりか。メスグロヒョウモンやミドリヒョウモンなども見た。↓