ぶらり探蝶記

静寂の森で~舞姫との午後~

5月1日 天気予報では夏日になるという。新生ヒメギフに乗り遅れた感は否めないが、旭川の嵐山に向う。現地9時半着、すでに相当暑い。この気温だとヒメギフは飛び回るばかりではないだろうかとの不安もよぎる。早速迎えてくれたのはエゾエンゴサクの花でテリ張りをしているコツバメ。ヒメギフは最盛期であろうとの予想に反して少数しか見かけない。カタクリやエゾエンゴサクの花は今が真っ盛り、どうやら今年はヒメギフ不作の年のようである。飛んでいるヒメギフもスレ個体多し、♀の多くは交尾嚢をつけている。お昼前にはうす雲がかかりだし、12時を過ぎる頃にはすっかり曇ってしまった。人も多いし、出直そうかどうか思案しているうちに、気づけば回りには誰もいなくなってしまった。ヒメギフの森に静寂が訪れる。曇り空の下、カタクリが群生している林床を数頭のヒメギフが音も無く舞っている。自分とヒメギフ達だけの空間、時がゆっくり静かに流れていく。撮影するのも忘れ、ただただヒメギフ達の舞いを見つめていた。まさに至福のひとときであった。そのうち林床をせわしなく飛び回り、下草に触れては飛ぶ産卵行動をとっている♀を見つけた。何度もオクエゾサイシンにとまり産卵しようとするのだが、何かが気に入らないらしく産卵には至らない。待つこと20分程、枯れ草の下にうずもれるように生えているオクエゾサイシンにもぐりこみ、ようやく産卵を始めた。どうやら卵が見つかりにくい場所を探していたようである。合計11卵を産み落として飛び去った。帰り際に、右後翅外縁がギフチョウのようにオレンジの個体を見つけて撮影する。ピカピカの舞姫には会えなかったが、心満たされて帰路についた。 (各画像はクリックすると拡大表示します)

ヒメギフチョウ  草に囲まれた空間でV字開翅する。↓
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ヒメギフチョウ  カタクリで吸蜜。定番のシーンだが、何度見ても絵になる。↓
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ヒメギフチョウ  地面でベタ開翅する。気温のせいなのか、このシーンはあまり見かけなかった。↓
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ヒメギフチョウ  右後翅外縁がオレンジがかっている。左と比較して欲しい。↓
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ヒメギフチョウ  産卵する♀。枯れ草でわかりにくいオクエゾサイシンに産卵していた。↓
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ヒメギフチョウ  真珠のような輝き。ギフもヒメギフも卵は美しい。↓
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コツバメ  エゾエンゴサクでテリ張り。↓
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by temenos | 2012-05-01 22:09 | 2012年