7月1日
暖蝶寒鳥のごまさんと銭函と札幌市南区の一の沢を探索した。強風の中、銭函のカシワ林を叩くと予想どおりオレンジの蝶が飛び出す。やはりもう出ていたキタカシジミ、個体数多く叩いても叩いても飛び出すのはキタアカばかり。ようやくハヤシミドリシジミが飛び出すも、樹冠に舞い上がり撮影は不可。この様子だと来週末にはウラジロミドリやダイセンなどピカピカの個体が撮影できそうである。ここでは、まだきれいなカバイロシジミ♂を撮影。カラスシジミも発生していたが、これは撮影できなかった。次に先日に偵察した南区の一の沢を訪れる。アカシジミ、ヒメウラナミジャノメ、コチャバネセセリ、エゾシロチョウ、ヒメウスバなど先日と同様の蝶が姿を見せてくれる。今日はオオイチモンジ狙いなのでどんどん奥へ進む。水が染み出た林道で、越冬明けのキベリタテハとシータテハ、新生コヒオドシを見る。その奥に吸水しているオオイチモンジを発見した。少しだけ傷があるものの新鮮な♂。夢中で撮影する。この後、さらに2箇所廻るも次のお目当ての蝶は端境期に入っているようで姿を見かけなかった。
(各画像はクリックすると拡大表示します)
キタアカシジミ 今年はもう発生している。非常に多くの個体を見かけた。↓
キタアカシジミ 生息地とともに広角で。↓
カバイロシジミ 比較的きれいな♂が残っていた。↓
イチモンジチョウ この時期、この場所では必ず見かける。↓
ミヤマカラスアゲハ ほとんど破損の無い春型の♂。林道で吸水後、フキで休息する。↓
コヒオドシ 新生蝶、新鮮な本種はドキっとするくらい鮮やかである。↓
キベリタテハ こちらは越冬明け個体。もう7月、随分と長生きさんである。↓
オオイチモンジ 吸水する新鮮な♂。風格、美しさとも別格である。↓
オオイチモンジ 後翅表面のブルーが美しい。↓
オオイチモンジ 獣糞で吸汁する。蝶は美しいのだが。↓
エゾシロチョウ アカツメクサで吸蜜する新鮮な♂。↓
エゾシロチョウ 飛び古した♀の前表翅は鱗粉が剥げ落ちて透明なものが多い。これは求愛する♂が前足で鱗粉をこすり落とすためと言われている。その証拠写真がこちら。↓