ぶらり探蝶記

離島探索~国境の島から~

9月20日~21日  事前情報によると会える確率は1%以下、先週および先々週に訪れた撮影仲間も全くその姿を見ていない。そのような状況の中、一大決心をして対馬に向かう。朝9時、仲間と合流して探索開始。事前情報から探索範囲を絞り込んであり、予定に沿って林道を見て歩く。シカ、イノシシによる食害が酷く、ヌスビトハギもチラホラといったところ。当然、目的の蝶の姿もない。探索二日目にヌスビトハギが群生している箇所を発見するが、ここにも蝶の姿は無く、このような比較的条件がよさそうな場所でも生息を確認することはできなかった。地元の方との話の中では、昔はシカはヌスビトハギなど食べなかったという。いかにシカが増えているかをうかがい知る言葉であろう。地元の方の案内で、5月まで生息が確認されていたスギ林を訪れるが、ここにも全く姿なし。ツシマウラボシシジミは自然状態では絶滅と言って過言ではなかろう。風光明媚な国境の島から、大切な蝶が姿を消してしまうのであろうか。保全活動は少しづつではあるが進められている。成功を祈るばかりである。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ウラナミジャノメ  ここでは普通種、本州のヒメウラナミジャノメくらい沢山生息している。↓
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ウナラミジャノメ  ヌスビトハギの群生地で開翅する。↓
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イシガケチョウ  対馬暖流の影響なのか、多くの本種を見かけた。↓
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キマダラセセリ  ここの本種は驚くほど小さい。写真ではわからないが、小指のつめほどしかない。↓
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モンキアゲハ  ヒガンバナが真っ盛り。多くのクロ系アゲハが訪れる。↓
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ミヤマカラスアゲハ  吸蜜する♀。左後翅が大きく破損していた。↓
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カラスアゲハ  この個体は比較的新鮮。ミヤマカラスに比較して非常に少ない。↓
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ヌスビトハギ  いわゆるヒッツキムシで敬遠される植物を今回ほど真剣に探したのも初めてである。↓
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by temenos | 2013-09-23 16:47 | 2013年 | Comments(2)
Commented by himeoo27 at 2013-09-23 20:06
対馬の鹿害、物凄そうですね!
ツシマウラボシとタイワンモンシロチョウ
の自然界での復活を祈るばかりです。
Commented by temenos at 2013-09-24 23:01 x
himeooさん、ツシマウラボシの復活も非常に厳しいものが
あります。全てをオープンにして地元住民、行政、保護団体
が一体となって取り組まなければ絶滅します。
一部の人間が頑張ってなんとかできるレベルではないようです。