ぶらり探蝶記

外来植物と絶滅危惧種~ツマグロキチョウ乱舞~

10月6日 全国的に減少の一途をたどる中、外来植物のアレチケツメイを食草に、名古屋市郊外で何年も発生を繰り返しているツマグロキチョウに会いに行く。ここは野山を削った宅地造成地、新築の戸建てやマンションが立ち並ぶ。しかし、造成地が完全に住宅街になるまでは、まだ時間がかかりそうだ。造成地では、アレチケツメイやセンダングサ、セイタカアワダチソウ、ススキ、クズなどが一面に繁茂している。新築マンション脇の空き地の道路沿いで、センダングサとクズを揺らすとワラワラと黄色い蝶が飛び出す。そのほとんどがツマグロキチョウ、キタキチョウは1頭見かけたのみである。こんなに沢山のツマグロキチョウを見るのは初めてである。条件さえ整えば、このように大繁殖できるのである。他の絶滅に瀕している蝶達も、このようにならないのであろうか。外来種に助けられた絶滅危惧種、複雑な思いであるが、いずれも人為が招いた結果なのだ。この後、造成地から少し離れた山裾に行くが、ここでも多くのツマグロキチョウを見かけた。 (各画像はクリックすると拡大表示します)

以下全て別個体のツマグロキチョウ  センダングサやセイタカアワダチソウでの吸蜜を繰り返す。↓
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逆光気味に撮ってみた。布のような感じの翅のせいか透けない。↓
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赤みの強い個体、もう少し秋が深まるともっと赤みのある個体も現れる。↓
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1頭だけ見かけた夏型。↓
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背景に新築のマンションや戸立てが立ち並ぶ。↓
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青空を背景に。夏型と秋型の中間的な翅型。↓
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少し離れた山裾にある農業公園でも、飛んでいる黄色い蝶の多くは本種。↓
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ここでは食草は全く見かけなかったのだが、移動性の強い本種ならではか。↓
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by temenos | 2013-10-06 22:11 | 2013年 | Comments(4)
Commented by shizen_jin at 2013-10-07 19:58
私自身が確認したわけではないですが、ここの造成地では、かなりの広範囲に本種が生息しているようですね。
また、秋が深くなってくると次第に少し離れた山麓の日当たりの良い場所へと移動し、そこで越冬するようです。
初冬の暖かな日や春先に見られる黄色い蝶はむしろキチョウよりも普通に見られる印象です。
こちらに住んでいると絶滅危惧種であることが不思議な感じがします。
Commented by dongabatyo_1 at 2013-10-09 15:18 x
初めまして。最近蝶を見始めた超初心者ですが、ブログ便りに
ツマグロキチョウを探しに行ってきました(^0^)。撮影場所は同じかどうか判りませんが、頭数の多さにビックリ、殆どがツマグロさんで、キタキチョウは2頭見ただけでした。参考にさせて頂き有難うございました。
Commented by temenos at 2013-10-12 07:48 x
shizen_jinさん、本当に沢山のツマグロキチョウですね。
造成地から少し離れた東谷山でも、黄色いチョウのほとんどが
本種でした。兵庫の発生地での観察では、キタキチョウとの
比率はキタキチョウのほうが多かったと記憶しています。
ツマグロキチョウの乱舞、驚きました。
Commented by temenos at 2013-10-12 07:51 x
dongabatyo_1さん、初めまして。
ご訪問いただきありがとうございます。
どちらにいかれたのでしょうか?
私が撮影した周辺では、広範囲に生息しているようです。
このまま、生息し続けて欲しいものです。