ぶらり探蝶記

但馬の蝶~ゼフたちと過ごした1日~

7月12日 札幌での仕事が台風を考慮してキャンセルとなったため、思い立って但馬に向かう。仲間と合流し、早朝6時すぎから林道を探索し始める。林道沿いに早くもジョウザンミドリがテリを張っている。叩き出しを始めるも、目的の蝶は姿を見せない。沢筋ではアイノミドリがテリ張りを始めており、狭い空間を多数が卍・追尾飛翔を繰り返す。「お~!凄いな」皆の感想も同じ。時期的にスレ個体ばかりだが、キラキラと美しく見ているだけでも楽しい。クモの巣に捕われたジョウザンミドリを見つける。てっきり絶命していると思っていたが、捕われたばかりのようで暴れだす。「救出しようか」とのことで、クモの巣から解き放つ。これに対するお礼なのか、ジョウザンミドリの交尾ペアを発見する。テリ張り場での求愛と交尾が通常のようだ。叩いた木からウラクロシジミ♂♀が同時に飛び出す。相当のスレ個体、特に♂の裏翅は、よく見ないと何のゼフがよく判らないほど。しかしながら、♂♀ともV字に開翅してくれる。ヒサマツ♀を発見するも、カメラを向ける前に飛び立たれてしまう。フジミドリはボロ・スレの♀がチラホラ飛び出す。お昼近くになってヒサマツ♂がテリを張り出すも、どれもこれも大スレ・大ボロのオンパレード。時期的に仕方ないところだが、こんな状態でも元気一杯に高速で飛び回る。同行者が♀を発見、木陰で開翅している。やはりヒサマツは発生地から♂♀ともヒルトップし、ここで求愛・交尾を行うのであろう。残念ながら、期待したシーンを観察することは出来なかった。時期的に撮影には適期ではなかったが、充実した一日であった。見事なブナ林の林床は下草が全く無く落ち葉の絨毯を敷き詰めたようで、本来のブナ林にはあり得ない景観が広がっている。全てはシカの食害によるもの、但馬を代表するブナ林も大きな悲鳴を上げているようだ。


ジョウザンミドリシジミ  クモの巣に捕われた♂。テリ張り中に捕われたのであろう。↓
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ジョウザンミドリシジミ  交尾ペア、♂のテリ張り開始から相当期間の経過したこの時期に観察できると思わなかった。↓
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アイノミドリシジミ  時期的にスレ個体ばかりだが、この金緑色の煌きは素晴らしい。↓
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アイノミドリシジミ  開翅する♂、この角度でもアイノ本来の金緑色がでる。↓
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アイノミドリシジミ  多数の個体が卍・追尾飛翔を繰り返す。多いときで6頭が追いかけあう。↓
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ウラクロシジミ  フジミドリと並んで発生の早い本種、当然スレ個体。↓
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ウラクロシジミ  わずかにV字に翅を開く♀。↓
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ウラクロシジミ  こちらもV字開翅する♂。翅裏は種類も解らないほど大スレなのだが・・・。↓
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ウスイロオナガシジミ  色褪せて正に名前のとおりの「ウスイロ」状態。↓
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ヒサマツミドリシジミ  但馬を代表するゼフィルス。クマザサに静止する♂。口吻を欠損しているが、この状態でも元気にテリを張っていた。↓
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ヒサマツミドリシジミ  V字開翅する♂。翅表は光りにくい角度だが、それにしてもスレまくり。↓
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ヒサマツミドリシジミ  木陰で開翅する♀、きちんと撮影する前に当方の不注意で飛び立たれてしまう。↓
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ヒサマツミドリシジミ  ブナの小木の梢でテリを張る。ヒサマツ本来の金緑色、これでもまだマシな個体。↓
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ヒサマツミドリシジミ  クマザサの葉上でテリを張る。この角度だと青みがかった色に光る。↓
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早朝の但馬の山から。霧がたなびき厳かな雰囲気。↓
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by temenos | 2014-07-13 17:45 | 2014年