ぶらり探蝶記

外来種消え去らず~ムシャクロツバメシジミ~

9月15日 本年4月に大規模な駆除作戦が実施された名古屋市のムシャクロツバメシジミであるが、残念ながら駆除作戦直後においても発生が確認されていた。また、その後も多数の採集者のかなりの採集圧に晒されてきたにも関わらず、発生を繰り返しているようだとの情報を得ていた。本日、午後から発生地を訪れ現状を確認してきた。ツルマンネングサは、駆除作戦の甲斐なく早くも広範囲に広がっており、この植物の拡散の強さを垣間見る。ムシャクロツバメシジミは2頭を確認、1頭は産卵を行っていた。ここに滞在したのは2時間程。確認できたのは2頭のみであったが、見かけた採集者は6名。お話を伺うとポツポツと採れるとのこと。毎週のように多くの採集者が採集しても、しぶとく発生を繰り返しているのは事実である。駆除は1回きりで済ませるのではなく、ある一定期間に集中的に複数回数実施しなければ根絶は困難であろうと感じた。また、母蝶採集の方もいたことから、さらなる拡散も懸念される。関東のアカボシゴマダラのようにならないことを祈るばかりである。一方、自宅近くの河川敷にもツルマンネングサは生えているが、問題の蝶の影はない。秋を感じる河川敷には、ウラナミシジミやヒメアカタテハなど、秋の蝶が数を増してきて賑やかだ。この平凡な光景に妙に安堵感を覚える。


ムシャクロツバメシジミ  乾燥した河川敷の堤防沿いで活発に飛んでいた。↓
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ムシャクロツバメシジミ  コンクリートの護岸に静止する♀。↓
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ムシャクロツバメシジミ  V字開翅する♀。
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ムシャクロツバメシジミ  ツルマンネングサに産卵する♀。↓
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生息地  なんでもない護岸に蔓延ったツルマンネングサで発生を繰り返している。↓
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ウラナミシジミ  ようやく数を増してきた。↓
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ナミアゲハ  秋の蝶に混じって、本種やアオスジアゲハも元気に飛び回っている。↓
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ツマグロヒョウモン  まだヒメアカタテハより多いが、秋が深まると数は逆転する。↓
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by temenos | 2014-09-15 21:29 | 2014年 | Comments(6)
Commented by LUFFYY at 2014-09-15 21:53
ムシャクロツバメシジミ
春と秋に駆除したらしいのですが、
たくましいですね
肉厚の食草、いつのまにか私の家の庭にもちゃっかり
生えています。西尾の花屋さんにも普通に売っていて
やっぱり人為的に増えているような気がします。
喜んでいいのか悲しんでいいのか、複雑です。
でも一度見てみたい気もします(笑)
Commented by temenos at 2014-09-16 22:13 x
LUFFYさん、クロツバメシジミなら絶滅しているくらいの採集圧だと思いますが、ムシャ君はしぶといですね。大規模な駆除作戦が遂行されない限り、当面は見られるのではないでしょうか。
Commented by カーコのダンナ at 2014-09-21 18:12 x
コメント頂き、ありがとうございました。
本日、ムシャクロを見に名古屋方面へ向かって朝家を出たのですが、途中で行き先を変更してしまって紀伊半島へ行ってしまいました。時間がれば再度出かけたいと思います。
私のクロツはラッキーでした。飛んでる後を追いながら「彼岸花に止まったらいいのにな~」と友達と喋りながら見ていると本当に止まったのでした。ムシャクロとクロツ。本当によく似ていますね。
Commented by さっちゃん♪ at 2014-09-23 06:33 x
おはようございます
20日撮影してきましたが河川敷では見つからず
少し入った住宅街の空き地に2頭いました。
ムシャクロツバメには罪はないのに
駆除され可哀想な気もしますが
本来居るべき蝶ではないので・・・複雑です
Commented by temenos at 2014-09-24 22:06 x
カーコのダンナさん、ムシャクロツバメ今暫く撮影可能な状態にあるのではないでしょうか。クロツの生息環境と違って、周囲の環境は味気ないですが。
Commented by temenos at 2014-09-24 22:10 x
さっちゃんさん、ムシャクロツバメに行かれましたか。
アカボシゴマダラやムシャクロツバメ、ミシシッピアカミミガメなど猛威をふるっている外来種ですが、おっしゃる通りに彼
らには何の罪もないのです。心を鬼にして日本本来の在来種を
守らなければと思いますが切ないですね。