ぶらり探蝶記

望郷の蝶たち

4月29日 ツシマウラボシジジミを保護増殖させている施設での観察が可能になり、帰省前に訪れる。南国の蝶たちが舞う温室内に数頭の♂がチラチラ飛んでいる。初めて見た生きているツシマウラボシジジミは、体長に比較して長い触角と丸っこい翅のとても小さく可愛い蝶であった。翅表は素晴らしいブルーの輝きを持つが、構造色のため飛んでいるときにその美しさが際立つ。本来、開翅しない蝶と言われているが、何度もV字に開くのを見る。ただ、全開はしないようだ。ブルーの美しさを出そうと角度を変えてみたり、ストロボをたいてみたりしたが、ブルーを表現することは出来なかった。撮影者だけでなく一般の来園者も多いため、飛翔撮影もあきらめる。思えば3年前の秋に、この蝶に会いたくて対馬まで出かけた。自然状態での絶滅が言われ始めた時期であり、これを否定したくて4名で丸二日間探索したが見つからず、奇しくもこれを証明する形となってしまった。保護活動や現地での回復活動は進展しているが、いつになったら現地の杉林脇で多くの本種に出会えるのであろうか。この温室にいる蝶たちも、当地には生息していない種類が多い。何を想い、何を語らうのだろう。海援隊の「思えば遠くへきたもんだ」のメロディーがリフレインする。GW開始の帰省ラッシュと重なりあって、少しセンチな気分になった2時間であった。


ツシマウラボシシジミ
f0211980_1955531.jpg


ツシマウラボシシジミ
f0211980_19561244.jpg


ツシマウラボシシジミ
f0211980_19563117.jpg


ツシマウラボシシジミ
f0211980_19564971.jpg


ツシマウラボシシジミとルリタテハ
f0211980_19571024.jpg


ツシマウラボシシジミ
f0211980_19573385.jpg


コノハチョウ
f0211980_1958321.jpg


タテハモドキ
f0211980_19582053.jpg


クロテンシロチョウ
f0211980_19584247.jpg


ベニモンアゲハ
f0211980_19585817.jpg

[PR]
by temenos | 2016-05-09 20:03 | 2016年 | Comments(0)