10月21日 有給休暇で名古屋に戻り、名古屋市のムシャクロツバメシジミの状況を確認に行く。平日のため、採集者や撮影者は見かけない。発生地の護岸はコセンダングサが繁茂し、ツルマンネングサは一時の勢いなく衰退している様子。このままの勢いでコセンダングサが広がると、ツルマンネングサは消えてしまうかもしれない。それでも探し始めてすぐにムシャクロツバメシジミを発見する。ツルマンネングサにこだわらず、大きく堤防を越えて飛翔していくのを見る一方で、食草周辺から離れない個体も観察する。長居せずに郊外のツマグロキチョウ生息地に向かう。毎年観察している造成地は、いよいよ本格的に戸建ての建設が始まり、アレチケツメイが消滅しかかっていた。クズの繁茂する草地にツマグロキチョウを見るが、やはり個体数が少ない。この発生地は風前の灯、来年はおそらく観察できないと思われる。ムシャクロツバメシジミの発生地は、外来植物に発生した外来種の蝶が、他の外来植物の繁茂により減少、ツマグロキチョウの発生地では、人為によって繁茂した外来植物に救われた絶滅危惧種の蝶が、またまた人為によって減少している。このめぐりあわせに複雑な思いに駆られる。
ムシャクロツバメシジミ
ムシャクロツバメシジミ
ムシャクロツバメシジミ
ムシャクロツバメシジミ
ムシャクロツバメシジミ
ムシャクロツバメシジミ
ツマグロキチョウ
ツマグロキチョウ
ツマグロキチョウ
ツマグロキチョウ
ツマグロキチョウ
ヒメジャノメ