ぶらり探蝶記

カテゴリ:2011年( 46 )

初夏の訪れ~カバイロシジミとエゾシロチョウ~

6月19日 朝、東京出張から帰りリンゴシジミの探索に出かけようとしたが、思いのほか疲れていて気力が出ずに休息。昼食をとってからツバメシジミの青い♀を探して山鼻川河川敷に向う。自宅前の枝垂れ桜の木にはおびただしいエゾシロチョウの蛹が張り付き、死んでぶら下がっている幼虫や寄生蜂にやられた蛹などがゴチャゴチャとかたまり、なんともおぞましい光景である。羽化直後の♂にすでに羽化した♂がさかんにちょっかいをかけている。飛び回っている♂は5~6頭くらいか。いよいよ初夏の風物詩の登場である。山鼻川河川敷ではツバメシジミの♂ばかりで、いくら探しても♀が飛び出さない。あきらめて帰ろうとしたその時、活発に飛ぶ大きめの青いシジミチョウが目に入った。ルリシジミか?なんか感じが違うような?ひょっとしてカバイロ?との思いから追いかけて止まったのをみると、なんとやっぱりカバイロシジミ!昨年あれほど探し回って見つからなかった蝶が自宅から徒歩10分の場所に飛んでいるとは。そういえば、昨年のこの時期は遠出ばかりで山鼻川河川敷なんて目もくれなかった。灯台下暗しとはこのことである。食草からみたら、いてもおかしくはないのだがビックリである。ただ、かなり活発に飛び回り止まらないので撮影には難渋した。そのうち対岸に飛び去り、追いかけたがロストしてしまい開翅写真は撮れなかった。しかし、近所散策の楽しみが一つ増えた!カバイロシジミとエゾシロチョウ、北の国もハイシーズン突入である。 (各画像はクリックすると拡大表示します)



カバイロシジミ  シロツメクサで吸蜜、ポジションを変えると飛び立たれそうで逆光のまま撮影。↓
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カバイロシジミ  シロツメクサで吸蜜するのを前から撮影。裏翅は思ったより白い。↓  
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カバイロシジミ  吸蜜するのを撮影。止まったのは逆光時とこれの2回のみ。↓
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ツバメシジミ  北海道のツバメシジミはこれが第一化、開翅する♂。↓
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エゾシロチョウ  羽化直後の♂に求愛のため近づく♂。羽化直後の♀なら即交尾が成立する。↓
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エゾシロチョウ  1箇所に固まる蛹、死んでぶら下がる幼虫、寄生蜂にやられた幼虫など、なんともおぞましい光景がそこにある。↓
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by temenos | 2011-06-19 22:55 | 2011年 | Comments(2)

北国の初夏の風物詩~エゾシロチョウ(蛹)~

6月15日 北国の季節の移ろいも遅れ気味なのか未だにエゾシロチョウの発生を見ない。昨年、飛んでいるエゾシロチョウを初めて見た時はカメラ片手に必死に追いかけたが、そのうちあまりにもどこでもいるので見向きもしなくなった。この蝶の幼虫集団はオビカレハの幼虫集団と遜色ないほど屈指の気色悪さであり、はっきり言って撮影する気力を削がれるほどである。いかにも毒々しいルリタテハの幼虫や、真っ黒毛虫であるギフチョウの幼虫は、何の抵抗も無く手に載せることが出来るのにコイツだけは手を出す気にもなれない。また集団で蛹化しているのもあまり見たくない光景であるが、1頭だけだと案外きれいだと思うから不思議なものである。本日、中島公園内の下草で蛹化している1頭を見つけた。羽化を観察するために、即刻身柄を確保し強制連行して軟禁している。「自然の中にいる自然の蝶」といった本来の自分の撮影趣旨に反するが、今回は大目に見てもらいたい。エゾシロチョウの蛹は、横から見ると黄緑と黒い紋様が結構きれいである。しかし背中側からじっくり見ると、やっぱりちょっと気色悪い。この蛹がどんな風に羽化するのか楽しみである。



エゾシロチョウ  蛹を横からみると案外いける?↓
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エゾシロチョウ  背中側からじっくり見ると・・・?、個人的にはビミョウである。↓
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by temenos | 2011-06-15 21:57 | 2011年 | Comments(4)

初夏の播磨を彩る蝶たち③~ホシミスジとアサマイチモンジ~

6月11日 ヒロオビミドリ撮影後、キマダラルリツバメを撮影するために東播磨にとって返す。多くのキマダラルリツバメ発生地がそうであるように、ここの発生地もピンポイントである。いつもキマルリがテリ張りを行うという場所を丹念に探すが、飛び出してこない。やっぱり少し早かったのか。林縁に咲き誇るウツギの花にはホシミスジ・コミスジ・アサマイチモンジ・ナミアゲハが交代で吸蜜に訪れている。ヒカゲチョウは樹間を、ゴマダラチョウは樹上を活発に飛びまわり、当地の初夏の風景そのものである。お目当ての蝶が登場しないとついつい普通種も撮影してしまう。普段あまりカメラを向けない蝶の撮影にはいい機会なのだろう。残念ながらキマルリには会うことが出来なかったが、目的の蝶には出会えた一日であった。満足感を感じながら、平地性ゼフの活動時間を前に当地を後にした。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ホシミスジ  ウツギの花で吸蜜する。東播磨では比較的普通種である。↓
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ホシミスジ  笹の葉で開翅する。↓
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アサマイチモンジ  開翅する比較的新鮮な個体。前翅の特徴がよくわかる。↓
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アサマイチモンジ  V字開翅する。↓
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コミスジ  本州では全くの普通種、ホシミスジとの表翅紋様の違いがよくわかる。↓
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ナミアゲハ  ウツギで吸蜜する夏型、普段は見かけてもほとんどカメラを向けない。↓
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ツバメシジミ  開翅する2化の♂、どこにでもいる蝶だが、その美しさにもっと眼を向けて欲しい蝶の一つである。本種が希少種ならどれほど持てはやされたことだろう。↓
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by temenos | 2011-06-13 22:37 | 2011年 | Comments(2)

初夏の播磨を彩る蝶たち②~ナラガシワ林のヒロオビミドリシジミ~

6月11日 ヒメヒカゲ撮影後、ヒロオビミドリの撮影に西播磨へ走る。天候はさらに回復して薄日もさしてくる。最初のポイントで、ナラガシワをたたいてまわると何かのゼフが樹冠を飛ぶも種類は同定できない。続いてまだ新鮮なアカシジミがフラフラと飛び出すが、その後のゼフが続かないのでポイントを変える。次の川沿いのポイントで数本しかないナラガシワをたたくと、ヒロオビミドリが飛び出す。わずかな生息面積に生えるこの数本のナラガシワがなくなれば当然ヒロオビミドリもいなくなる。危弱な生息環境である。時間的に♂の活動時間に突入してしまい、さらに天候も回復したことから♂は樹冠を飛び回るばかりだが、2頭の卍飛行も見られ、キラキラとブルーに煌めくのを見ると心が高鳴る。ようやく羽化直後と思われる♀を発見していただき、時間をかけて撮影する。特徴の裏面の広い帯がしっかり見て取れる。また羽化直後であることから裏面全体が銀色の輝きを放っていて素晴らしい。結局、♂の開翅撮影は叶わなかったが、これはまた来年挑戦したい。この場所でカラスアゲハやキマダラセセリなども撮影する。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ヒロオビミドリシジミ  木漏れ日を浴びて葉上に静止する♀。↓
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ヒロオビミドリシジミ  羽化直後であろう♀、裏面もピカピカで陽光に当たると銀色の煌きを見せる。↓
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カラスアゲハ  新鮮な♀が、アザミで吸蜜していた。↓
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キマダラセセリ  笹の葉上で休む、こちらも羽化間もないピカピカの個体。↓
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モンシロチョウ  アザミで吸蜜する2化であろうモンシロチョウ。全くの普通種であっても清楚できれいだ。↓
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by temenos | 2011-06-12 20:50 | 2011年 | Comments(2)

初夏の播磨を彩る蝶たち①~ヒメヒカゲとウラナミジャノメ~

6月11日 但馬の蝶・播磨の蝶の管理人であるTさんにご案内いただき、4月のギフチョウについで再び播磨を訪れた。前日から梅雨前線が活発化し大雨の予報、朝おきたら三ノ宮も本降りの雨。まぁ、ヒメヒカゲだけなら雨でも何とかなるだろうと東播磨へ向う。9時過ぎに東播磨着、なんと雨が上がっている。4月のギフチョウの時と状況が似てきた。ヒメヒカゲのポイントは前日からの雨もあって、ビショビショの状態であったが、湿地に踏み込むとそこかしこからヒメヒカゲが飛び出す。湿地といっても北海道の湿原とは大きく様相が異なる。当地の低山は花崗岩質の岩山で、栄養が乏しいため植生が貧相である箇所が多い。そのような岩山の斜面で水が染み出ているような湿地にヒメヒカゲは生息している。♂♀とも新鮮からスレまで様々である。チョコレート色の裏面が美しく、個体差も大きいので面白い。しっとりと雨に濡れた葉上に静止すると、背景の黄緑との対比もきれいである。ここではウラナミジャノメも多い。ここのウラナミジャノメはヒメウラナミジャノメの1化が終わったあと、ヒメヒカゲとほぼ同時に出現する。そしてウラナミジャノメの発生が終了するとヒメウラナミジャノメの2化が出てくるという時期的なすみわけによって両種が混飛することはないという。ウラナミジャノメが生息していない近隣の場所ではヒメウラナミジャノメは飛んでいる。非常に興味深いすみわけである。ヒメヒカゲ・ウラナミジャノメとも非常に多く、撮影は30分ほどで終了した。 *当地ではヒメヒカゲは保全活動により保護されています。発生期の監視や生息調査のみならず、冬季の潅木の枝打ちなど生息環境の保持に多くの人が多大な労力を費やしています。くれぐれも当地で人の目を盗んで採集することなど無いようお願い致します。*  (各画像はクリックすると拡大表示します)


ヒメヒカゲ ♂ ヒメヒカゲは表翅よりチョコレート色の裏翅のほうが断然美しい。↓
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ヒメヒカゲ ♀は白銀の帯が走る。帯の太さもまちまちで面白い。↓
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ヒメヒカゲ ♂の全開翅、表翅はこげ茶一色でなんの面白みない。↓
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ヒメヒカゲ ♀のV字開翅。↓
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ウラナミジャノメ  蛇の目の中の青が美しい。後翅の蛇の目模様は3つ。↓
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ウラナミジャノメ  V字開翅する。↓
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ヒメウラナミジャノメ  本日、他の場所で撮影。後翅裏面の蛇の目模様は5つ。↓
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by temenos | 2011-06-12 00:58 | 2011年 | Comments(4)

新緑の林道~春を彩る蝶たち~

5月31日 ジョウザンシジミ撮影時に出会った蝶たちの一部である。アカマダラの春型を捜し求めたが、見つからない。今年は安平や帯広方面では多く発生しているようだが、札幌近郊では見ることができていない。八剣山で出会った採集者のお一人は北見在住とのことであったが、北見ではあまりにも普通にいるので札幌近郊で出会わないことは気にも留めなかったとの事。アカマダラの春型の撮影はまた来年にということか。新緑の林道は、越冬明けタテハや新生蝶でかなり賑わってきたが、お決まりの蝶ばかり。本日観察できた蝶は、モンシロチョウ・オオモンシロチョウ・エゾスジグロシロチョウ・モンキチョウ・ルリシジミ・ジョウザンシジミ・トラフシジミ・コツバメ・キアゲハ・サカハチチョウ・ミヤマセセリ・ルリタテハ・クジャクチョウ・シータテハ・キベリタテハ・エルタテハの16種。もう発生しているであろうミヤマカラスには出会えなかった。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ミヤマセセリ  八剣山のジョウザンポイントで跳ねるように飛んでいた。まだ新鮮な♀。↓
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コツバメ  ジョウザンシジミが飛び交う傍らで産卵する。↓
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キベリタテハ  色あせてシロベリタテハ?のようである。昨年も同じ場所で見かけた。↓
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エゾスジグロシロチョウ+ジョウザンシジミ  タンポポで吸蜜、エゾスジグロも小さいが、ジョウザンシジミの小ささもお解かりいただけると思う。↓
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キアゲハ  下部のジョウザンポイントに咲くタンポポで吸蜜する新鮮な個体。↓
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サカハチチョウ  サカハチは出始め、どの個体も新鮮であった。↓
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イカリモンガ??  蛾は詳しくない、イカリモンガだと思ったが違うよう気がする。怪獣のような面構え。↓
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by temenos | 2011-06-06 21:11 | 2011年 | Comments(4)

崖を舞う小さな青い妖精~ジョウザンシジミ~

5月31日 朝から熱発で会社を休み休養していたのだが、10時前に測ると平熱。で、外を見ると快晴で、こうなると悪い虫がうずいてくる。ジョウザンシジミは車横付けポイントだから大丈夫などと勝手な理由をつけてフィールドへ向う。八剣山のポイントでは、ミヤマセセリ・トラフシジミが飛び、エゾハルゼミの合唱がにぎやかである。採集者2人、撮影者1人がすでにスタンバイしており、採集者のお一人は数頭採集されていたようなのだが、ジョウザンシジミは姿を見せない。しばらくして、ようやく1頭見つけるが飛び去ってしまい撮影は叶わず。仕方なく豊平峡のポイントへ向う。やはり体がだるく、林道歩きに躊躇するが、ここまで来てはそうも言っておられないと無理やり納得して、クマ除けのベルを鳴らしながら林道を登る。林道ではクジャクチョウが多く、コツバメもあちこちでテリ張りをしている。昨年と同様の場所でキベリタテハが優雅に舞っている。林道は雪の影響で倒木が多く、かなり荒れている。ジョウザンシジミは出始めなのかほとんど♂であったが、そこそこの数は飛んでいた。崖沿いをチラチラ飛ぶ小さな青いシジミチョウ、年に一度は会っておきたいものである。100カット以上撮影し、帰宅すると再度熱発しダウンする。まぁ天罰覿面とはこのことであろう。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ジョウザンシジミ  タンポポで吸蜜。何度見ても後翅裏面のオレンジがきれいである。↓
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ジョウザンシジミ  表翅の青みが強く、きれいな個体である。前後翅基部の毛深さを見て欲しい、やはり北国の蝶である。↓
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ジョウザンシジミ  ♀(たぶん)のV字開翅。↓
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ジョウザンシジミ  小枝上で開翅。↓
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ジョウザンシジミ  上記個体を別角度で。↓
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ジョウザンシジミ  黒みが強い個体、ジョウザンシジミは個体差が大きく面白い。↓
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by temenos | 2011-05-31 23:09 | 2011年 | Comments(8)

安曇野の原風景のシジミたち~オオルリシジミとクロツバメシジミ~

5月21日 クモツキ撮影後、大慌てで穂高のオオルリシジミの撮影に向かう。向かった先はオオルリシジミを人為的に保護増殖させている公園である。現地到着午後4時すぎ、傾いた太陽が北アルプスの影を安曇野に伸ばしている。田んぼには水が入り、穏やかな山里の風景がそびえたつ常念岳とマッチして心が和む。伸び始めたクララの周辺を探すが、見つかるのはヤマトシジミばかり。しかし直後に地面を低く飛ぶオオルリシジミの♂を発見し追いかける。ハルジオンでの吸蜜やクララの葉上に静止するのを撮影する。後翅裏面の基部は青白く、オレンジの紋様が際立ち美しい。帰り間際にヤマトシジミの♂が執拗にオオルリシジミに求愛する行動を撮影する。そう遠くない昔には、当地のいたるところに生息していたであろう、この大きめの青いシジミチョウがいつまでも舞い飛ぶことを望んでやまない。オオルリ撮影後、これまた大慌てでクロツバメシジミの撮影に向かう。日はますます傾き、まさしく夕方の景観の中、わずかなツメレンゲの群落で一頭のクロツを見つけ撮影する。この蝶は、生息環境の変化に大きく左右され、乱獲の影響も受けやすい。個人的には大好きなこの蝶もしっかりと後世に残していきたいものである。 (各画像はクリックすると拡大表示します)

オオルリシジミ  花の終わったユキヤナギで休む。↓
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オオルリシジミ  ハルジオンで吸蜜、後翅裏面基部の青さとオレンジの紋様が美しい。↓
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オオルリシジミ  羽化直後と思われる新鮮な♂。↓
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オオルリシジミ  食草のクララで半開翅する♂。↓
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オオルリシジミ  何をどう間違えたのか、ヤマトシジミが求愛する。
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オオルリシジミ  執拗に交尾を迫るが、オオルリは全く無視。オオルリも♂なので当然といえば当然。↓
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クロツバメシジミ  夕刻、食草近くの葉上で休む。飛ぶと黒い表翅と白い裏翅がフラッシュにようによく目立つ。↓
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by temenos | 2011-05-23 22:11 | 2011年 | Comments(4)

残雪に舞うオレンジの妖精~北アルプスのクモマツマキチョウ~

5月21日 朝2時半に横浜を出発し、北アルプスへと向かう。途中、残雪の南アルプス・八ヶ岳が夜明けの空に浮かび上がる。快晴だ!期待に胸膨らませて現地に到着すると、あろうことか頭上にベッタリとした雲。高標高地の残雪の残るガレ場で祈りながら待つこと1時間、峰峰のガスが取れてくる。好転の兆しだ、そしてまもなく見事に晴れ上がる。ミヤマハタザオは花が咲き始め、花の前で腰をすえて妖精のお出ましを待つが、2時間待っても姿を見せない。未発生か?ここをあきらめ下山し、次の撮影に向おうとしたその瞬間、目前をオレンジの塊が弾むように飛び去る。「あぁ~!!クモツキ!クモツキ!」全員が一斉に声を上げて大慌てで追うが、ピンボケの飛翔写真ばかりになる。近辺を探索してあらたな撮影ポイントを発見し、ここで撮影を再開する。オレンジのピンポン球のようなクモマツマキチョウが渓谷の崖沿いを往復飛行し、時折スミレで吸蜜する。とても美しい!!夢中で撮影し、帰宅後PCに落とした写真を見て???、全てが妙にブレている。なんで?と思い300mmレンズを確認して愕然とする。ISのスイッチがOFFになっているではないか。撮影していた時、ファインダーにとらえてもなんかしっくりこないと思っていた。そう感じながらチェックしなかった自分のミスであるが、目前に舞い飛ぶクモツキ以上に自分が舞い上がっていたという証である。カッチリとした写真はまた来年ということか。多大の労苦をかけても年に一回は撮影に来たいと思うほどの魅力的な雲上の妖精である。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


クモマツマキチョウ  崖に生えたスミレで吸蜜。↓
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クモマツマキチョウ  裏翅の唐草模様も美しい。↓
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クモマツマキチョウ  半開翅して吸蜜。↓
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クモマツマキチョウ  春先の高山の蝶にふさわしく?毛深い。↓
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クモマツマキチョウ  こちらは100mmで撮影。↓
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クモマツマキチョウ  崖沿いを飛翔する。オレンジの玉が飛んでいるようである。↓
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by temenos | 2011-05-23 21:53 | 2011年 | Comments(6)

初夏の里山~新治の森から~

5月20日 横浜市新治の里山を訪れる。現地に午後3時半と遅い時間に到着し、早速散策を開始する。気温は25度を超え、少し歩くと汗が噴出す。畑の畦にはツバメシジミがチラホラ飛び、林内ではコジャノメが多い。小ピークでテリを張るダイミョウセセリを撮影する。ダイミョウセセリとイチモンジチョウが追尾飛行を繰り返す。モンキアゲハが姿を現すが、止まることなく飛び去る。谷戸奥のハンノキでミドリシジミの3齢幼虫を見る。エノキの大木の樹上をゴマダラチョウが舞っているが、目標であったアカボシゴマダラの春型は姿をみない。越冬明けのルリタテハとクロコノマチョウがボロの状態ながらまだ残っている。初夏の雑木林を彩るアカシジミは未発生なのか、全く姿を見なかった。 (各画像はクリックすると拡大表示します)



ダイミョウセセリ  木柵の上で残照を浴びながらテリを張る関西型の紋様を持つ個体。↓
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イチモンジチョウ  ダイミョウセセリやゴマダラチョウに追尾飛行を仕掛ける。↓
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ヒメウラナミジャノメ  畑脇の草むらで開翅。↓
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ルリタテハ  越冬明けの個体がまだ残っていた。↓
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ミドリシジミ  ハンノキの葉を折って作った巣にいた3齢幼虫を移動させて撮影。↓
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by temenos | 2011-05-23 21:50 | 2011年 | Comments(2)