ぶらり探蝶記

カテゴリ:2011年( 46 )

薫風遠し~山鼻川河川敷から~

5月15日 朝から久々の快晴だが、昨日の東京日帰りの疲れが抜けず遠出はあきらめ自宅近くを散策。快晴なのだが、北風が強く気温も11度!5月中旬の晴れの日の気温とは思えず、さわやかな薫風とは程遠い。案の定、飛ぶ蝶も少ない。オオムラサキ発生地ではエゾエノキが花をつけており、新芽の芽吹きも始まっているが、幼虫は見つからなかった。オオムラサキ発生地前の小川でトゲウオの大群を見る。エゾスジグロシロチョウの小さい♀がタンポポで吸蜜しているのを撮影する。昨年も思ったが、北海道産の本種春型は本当に小さい。ルリシジミ♀は、産卵間近の様子、風に飛ばされて下草で開翅したのを撮影する。今日はこの他にモンシロチョウを見ただけであった。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


エゾスジグロシロチョウ 春型の♀、タンポポの花と比較してその小ささがお解かりいただけると思う。↓
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ルリシジミ  卵でお腹が大きい♀。↓
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ルリシジミ  上記と同一個体が半開翅、もう少し開翅して欲しかったところだが・・・。↓
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by temenos | 2011-05-15 21:14 | 2011年 | Comments(4)

女神と海と残雪の山々~浜益のヒメギフチョウ~

5月3日 早起きしたものの天気予報とはうらはらに朝からベッタリとした曇り空、今日はあきらめようと二度寝を決め込み、起きたらなんと青空がでている。ダメモトで9時半に自宅を出発し浜益へ向う。浜益に近づくにしたがって、青空がどんどん広がり、これは天気予報どおりとなった。送毛のポイントに到着し、小さな渓流の谷筋でヒメの登場を待つ。気温は10度ちょっとくらいか、肌寒い。昼すぎになって気温も上昇してからは谷筋に次々とヒメギフが姿をみせる。大小さまざまでスレ個体多し、雌の多くは交尾嚢をつけている。急斜面と前日の雨によるぬかるみで撮影に手間取り、ロクな写真が撮れない。オクエゾサイシンは葉が伸びきっており、産卵がみられるかと思ったが、今日もこのシーンは撮影できなかった。ここをあきらめ送毛山道を雄冬方面に向うが、残雪で通行できずに引き返しだした直後、車道沿いのフキノトウで吸蜜する個体を発見し撮影する。国道を浜益まで走り、残雪の暑寒別山と日本海の景色を撮影するために、こんどは送毛山道を南下する。眼下に広がる日本海は、岸寄りは翡翠色で沖は紺碧。空は青く、この3つの青を背景に白銀に輝く暑寒別の山並み、まさに絶景で言葉を失う。そして、なんとここで道路沿いを弱弱しく飛ぶヒメギフを発見、発生地とは聞いていない場所での遭遇に驚く。この個体は元気なく倒木に静止した。とりあえず撮影しようと近づいて再びビックリ。海が背景に入るではないか!大慌てで数カット撮影した時点で、再び弱弱しく飛び去っていった。全体に飛び古した個体が多かった。写真の「でき」はともかく、思いもかけずに海を背景にした写真が撮れて満足のうちに帰路についた。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ヒメギフチョウ  スレ個体が多かった中で、本日最初に登場してくれたこの個体は新鮮。おきまりの地面での開翅。↓
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ヒメギフチョウ  個人的にはフキノトウでの吸蜜を初めて見た。後の山の谷筋には残雪が見え、お気に入りの1枚となった。↓
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ヒメギフチョウ  日本海と白銀の暑寒別山。「でき」はともかく、こういう写真が撮れたのは幸運以外のなにものでもない。↓
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送毛の発生地。尾根から次々と谷筋に舞いおりてカタクリなどで吸蜜する。↓
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by temenos | 2011-05-03 21:38 | 2011年 | Comments(4)

女神の舞う丘②~ヒメギフチョウ~

4月30日 前回と違って絵にならないものを中心にアップした。絵にならないといっておきながらブログで人に公開するのもどうかと思うが、野外でじっくりと蝶そのものを観察できるチャンスは少ないし、写真に収めると「あれっ?こんなふうだったの?」とかあとからよくわかる。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ヒメギフチョウ  お決まりの地面ベタ開翅。気温の低いうちはこればっかりになる。↓
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ヒメギフチョウ  オクエゾサイシンの若葉で開翅する新鮮な個体。↓
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ヒメギフチョウ  オクエゾサイシンに止まる上記と同一個体。よく見ると成虫であっても全くの毛虫である。↓
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ヒメギフチョウ  エゾエンゴサクに頭を突っ込んで吸蜜。横から見てもやっぱり毛虫である。↓
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ヒメギフチョウ  白いエゾエンゴサクに止まる、吸蜜はしていないように思う。撮影時は白いエゾエンゴサクに気づかなかった。↓
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コヒオドシ  エゾエンゴサクで吸蜜。クジャクもシータテハもこの花で吸蜜しているのを撮影する。↓
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by temenos | 2011-05-01 22:30 | 2011年 | Comments(4)

女神の舞う丘~ヒメギフチョウと春の花~

4月30日 ようやく待望の一日が訪れた。いよいよ蝶のシーズンの到来である。朝から快晴、はやる気持ちを抑えて旭川へと向う途中、白銀のピンネシリの山々の美しさに感動する。午前8時、目的地に到着し散策を開始する。気温は高いが風は強い。まだ時間が早いかなと思ったとたんに、早速足元からヒメギフが飛び出す。当地のヒメギフとは一年ぶりの再会である。カタクリとエゾエンゴサクの大群落の中を低く、ゆるやかに飛んでいる。数カット撮影後、四季彩散歩のNoreenさんとも1年ぶりに再会し、しばらく談笑したあと、再び撮影に集中する。やはり本州のヒメギフより小さいように感じる。また北海道亜種特有の斑紋もよくでており、尾状突起もウサギの尻尾みたいで可愛い。新鮮からスレ個体まで様々、林道上を低く探雌飛行を繰り返す。疲れると、吸蜜するか、地面にベタ開翅する。カタクリ・エゾエンゴサクでの吸蜜を狙うも、なかなか思う場所に来てくれず苦戦。それでもなんとか絵になるカットを得ることができた。オクエゾサイシンは新芽がでており、産卵シーンを狙って粘ったが、これはかなわなかった。そのうち風がどんどん強くなって、飛ぶ個体も少なくなってきたので撤収する。本日出会った蝶はヒメギフチョウ・モンシロチョウ・スジグロシロチョウ・ルリシジミ・キベリタテハ・クジャクチョウ・シータテハ・ヒオドシチョウ・コヒオドシの9種であった。
(各画像はクリックすると拡大表示します)


ヒメギフチョウ  カタクリで吸蜜。定番の写真だが、ギフもヒメギフもカタクリがよく似合う。↓
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ヒメギフチョウ  エゾエンゴサクで吸蜜、北海道ならではの吸蜜シーンだが、これも美しい。↓
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ヒメギフチョウ  カタクリでの吸蜜をコンデジで広角撮影。↓
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ヒメギフチョウ  エゾエンゴサクでの吸蜜をコンデジで広角撮影。↓
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ヒメギフチョウ  カタクリ・エゾエンゴサク・ヒメギフの三役そろい踏み。↓
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クジャクチョウ  クジャクチョウがエゾエンゴサクで吸蜜、色あせてはいるが破損はみられない。↓
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by temenos | 2011-04-30 22:12 | 2011年 | Comments(4)

春の息吹~季節のプロローグ~

4月10日 昨日のギフチョウの余韻が残る中、うす曇りながら穏やかな天気にも誘われて越冬明け蝶を求めて真駒内公園を散策した。フキノトウが顔をだし、民家の庭先ではサフランやクロッカスが開花して短い季節の始まりを告げている。残雪も少なくなってきた公園内をくまなく歩くが、出会ったのはエルタテハ2頭のみで、クジャクチョウやシータテハなどは全く姿を見せなかった。北海道での今年の蝶の初見は3月29日、大通り公園をフラフラ飛ぶエルタテハであったが、まだエルタテハ以外の蝶には会えていない。まぁ、あせることもないのだが、多くの蝶が飛び交う光景が待ち遠しい。今日、出会ったエルタテハも大きく色あせていた。クジャクチョウやシータテハなどは越冬明けとは思えないようなきれいな個体も多くみかけるが、エルタテハは汚損した個体ばかりに出会う。越冬場所や越冬の仕方に違いがあるのだろうか。ひととおり体を温めた後、弱弱しく飛び去った。 (各画像はクリックすると拡大表示します)

エルタテハ  公園内の芝生に弱弱しく舞い降りた。名前の由来であるLの字が良くわかる。↓
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エルタテハ  日光浴を横から。↓
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エルタテハ  開翅を上から。この個体も大きく色あせている。↓
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by temenos | 2011-04-10 20:37 | 2011年 | Comments(4)

春爛漫の里山~故郷のギフチョウ~

4月9日 大震災の救援と復興が進む中、後ろめたい気持ちを振り切って故郷のギフチョウの撮影に出かけた。朝起きると小雨、昼前から回復の予報を信じて、兵庫県の東播磨地方へ向う。 但馬の蝶・播磨の蝶の管理人であるTさんにご案内いただき、 加古川の里山・ギフチョウ・ネット のTさん、Kさん、Mさんと合流して第一のポイントに到着し、山城跡のピークで天候の回復を待つ。辺りにはヒサカキの独特の芳香が漂い、播磨の里山に春が来ていることを強く感じさせてくれる。ピークからは見ごろを迎えたソメイヨシノやヤマザクラの向こうに播磨平野の眺望が広がり気持ちがいい。待つこと1時間程、祈りが通じたのか雲の切れ間が広がってくる。太陽が顔を出すと、とたんに蝶が飛び始める。ルリシジミ、キアゲハ、ヒオドシと現れ、ミヤマセセリ・コツバメとスプリングエフェメラル達も続くが、ギフチョウは姿を見せない。ここをあきらめ、第二のポイントへ向う。晴れ間はどんどん広がってくる。慣れ親しんだ穏やかで長閑な懐かしい里山の風景が広がり、心がときめいてくる。田の畦にはカキドオシやタンポポがたくさん咲き誇り、菜の花の周りをモンシロチョウやモンキチョウが舞っている。ヒバリやホオジロのさえずりもにぎやかで、まさに春爛漫である。第二のポイントも小山のピーク、ナミアゲハやルリシジミ・ミヤマセセリは多いがここでもギフチョウは姿を見せない。少し早いのだろうか?さらに場所を変えて、ヒメカンアオイが群生する発生地のポイントを訪れる。コナラやアべマキなどの雑木林の林床にヒメカンアオイが多く、ここでついにギフチョウが姿を見せてくれる。東播磨のギフチョウとは十数年ぶりの対面である。フラフラ飛んで林床にベタっと開翅を繰り返す。新鮮だが、よくみると右前翅が羽化不全のように縮れ気味、この1頭を皆で追い掛け回す。時間がたつにつれて右前翅の縮れが伸びてくる?羽化不全ではなく、羽化直後の個体であった可能性が高い。このポイントに来る前は、ギフチョウに出会えるだけでいいなんて思っていた。ところが、いざひととおり撮影できると、やれ構図が良くないだの、地面ばかりに静止して背景の抜けがないから葉に止まれだのどんどん注文が増えてきて、先ほどまでの殊勝な気持ちは早くもどこかに置き忘れている。こんな態度にあきれたのか、暫くして樹上に舞い上がっていった。この後、もう一箇所廻るが、ギフチョウの撮影はかなわなかった。今日、見た蝶はナミアゲハ・キアゲハ・ギフチョウ・モンシロチョウ・キタキチョウ・モンキチョウ・ツマキチョウ・ルリシジミ・ベニシジミ・ツバメシジミ・コツバメ・ミヤマセセリ・キタテハ・ルリタテハ・ヒオドシチョウ・クロコノマチョウの16種に及び、懐かしい風景を含め故郷の春を堪能できた。翌日は快晴との天気予報、後ろ髪引かれる思いで北へと向う飛行機に乗り込んだ。  (各画像はクリックすると拡大表示します) 

キアゲハ  ソメイヨシノで吸蜜する。右の尾状突起を喪失している。↓
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キタキチョウ  林床で日光を浴びる、本州では全くの普通種であるためカメラを向けることは少ない。触覚以外は全てレモン色。↓
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ミヤマセセリ  コバノミツバツツジで吸蜜する♂。↓
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ヤマザクラ  城跡のピークからヤマザクラ越しに見る播磨の里山、奥に北播磨の山々を望む。↓
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ギフチョウ  右前翅が若干縮れている、羽化不全だと最初は思った。↓
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ギフチョウ  このように林床で開翅するばかり。↓
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ギフチョウ  食草のヒメカンアオイとともに。↓
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ギフチョウ  広角撮影で。発生地の雑木林では、春は林床まで太陽が差し込み明るい。↓
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ギフチョウ  右前翅が伸びたのがわかるだろうか。1枚目の写真と比べてみて欲しい。↓
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by temenos | 2011-04-09 23:49 | 2011年 | Comments(4)