ぶらり探蝶記

カテゴリ:2013年( 41 )

コムラサキと遊ぶ~西三河の川原~

9月14日 クロコムラサキに会いたくて矢作川に向かう。川原の堤防沿いに延々と続くヤナギやクワ、アキニレの林。堤防に近いものだけを一本一本丁寧に見て歩く。探すこと30分、一本のヤナギの高所に多くのコムラサキが集まっているのを見つける。最多で9頭いたが、そのうち3頭はクロコムラサキのようだ。この辺りでは、クロコムラサキの比率は30%程度のようなので、その確率どおりの数である。時折、翅を開くが、なにしろ遠いのと角度が悪いのとで翅に紫が出ない。どうしたものかと思案していることころに鳥が侵入し、コムラサキを全て追い払ってしまった。仕方ないので、一旦この場所を後にしアサギマダラの集まる山頂に向かう。しかし、まだ早いのかアサギマダラの姿を見ることはなかった。車道沿いのクサギには、モンキアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハが時折やってくる。山頂付近でヤクシマルリシジミの♂を見つけるが、撮影は叶わず。少し遊んだ後、再び河川敷に戻る。そろ そろテリ張りの時間だが、ヤナギの樹液にはコムラサキが数頭戻ってきていて吸汁に忙しい。4時を過ぎてようやくポツポツとテリを張り出す。褐色型と黒色型は飛んでいても大体区別がつく。少し遠いが、紫が綺麗に出る位置にクロコムラサキが止まる。しかし、かなりの破損個体。今日はきれいな♂のクロコムラサキは最後まで目の前には来てくれなかった。撤収を決めて、川原をトボトボ歩いていると、小さなヤナギで開翅しているクロコムラサキのピカピカの♀を見つける。9回裏の逆転弾となったが、ピカピカのクロコムラサキの♂は課題として残った。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


クロコムラサキ  残念ながら右前翅、右後翅とも大きく破損している。↓
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クロコムラサキ  上記と同一個体、少し近いところに止まった。↓
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コムラサキ  これくらいの新鮮さがクロコムラサキにも欲しかった。↓
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クロコムラサキ  夕刻のヤナギ林で開翅する新鮮な♀。↓
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クロコムラサキ  V字開翅を横から、この後近づきすぎて飛び去られる。↓
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コムラサキ  樹液に集まるコムラサキ達、この写真では合計8頭が確認できる。↓
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ルリタテハ  コムラサキの集まるヤナギの横に生えるクワでテリを張る。残念ながら、これもかなりの破損個体。↓
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ヒメアカタテハ  ヒメアカタテハは非常に多くの個体が飛び交っていた。↓
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モンキアゲハ  一番多く見たアゲハが本種、残念ながら撮影できたのはご覧のボロボロ個体のみ。↓
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カラスアゲハ  クサギで吸蜜する。クサギに集まるクロ系アゲハは晩夏から初秋の風物詩。↓
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by temenos | 2013-09-14 22:51 | 2013年

雨上がりの午後~いつもの河川敷~

9月8日 朝からの雨も上がった午後、晴れ間も見えてきたので矢田川河川敷に向かう。といっても歩いて5分以内である。エノキの樹冠をゴマダラチョウが軽快に舞っている。今日は多くのイチモンジセセリを見る。大きめの青いシジミが舞っていたので、ヤクシマルリか?と期待したが、ただのルリシジミであった。キタテハがカナムグラに産卵していた。綺麗なウラナミシジミ♀を撮影する。モンシロ、キタキチョウ、モンキチョウ、アオスジアゲハなどなど普通種のオンパレードだが、少しの晴れ間に、ここぞとばかりに飛び交って賑やかな河川敷であった。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ルリシジミ  軽快に飛んでいた。止まったところを見ると・・・、なんだルリか・・・。↓
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ヒメアカタテハ  青空が背景に入ると気持ちがいい。↓
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キタテハ  カナムグラに産卵する。↓
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ウラナミシジミ  綺麗なブルーを見せながらV字開翅する♀。↓
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モンキチョウ  春先と秋にしかカメラうを向けないような・・・。↓
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モンシロチョウ  こちらもめったにカメラを向けないような・・・。↓
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ツマグロヒョウモン  本当にそこらじゅうに飛んでいる。植栽のヒャクニチソウで吸蜜する♂。↓
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ウスバキトンボ  空中でホバリングする。トンボの仲間では一大勢力、一番多い。↓
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by temenos | 2013-09-08 21:52 | 2013年

大雨の後~矢田川河川敷~

9月7日 東海豪雨を思いださせる大雨の後、水が引いた矢田川河川敷の様子を見に来た。多くのクワガタなどを呼び寄せたアキニレの根元まで水が流れた後が残っている。当然、クワガタの姿はなし。木の上部をカナブンが飛んでいる。細い枝の樹液に集まっているようだ。そして、そこに舞う2つの黒い影、ゴマダラチョウ!やっとご神木に蝶がきてくれていた。そして、それらを狙うかのように、オオカマキリの姿も。河川敷のクズの群落上を数頭のウラナミシジミが活発にとんでいる。キマダラセセリは極めて新鮮、驚かしても少し飛び移るだけ。どうしたわけか、あれほどいたイチモンジセセリはあまり見かけなかったが、ヤマトシジミとツマグロヒョウモンは急に数を増してきた。矢田川は大雨による大出水で、川床のヘドロやゴミは一気に洗われて綺麗な砂利の清流になっていた。雨後に臭っていたドブ臭さも全く無い。オイカワの稚魚も沢山いて、故郷の杉原川(兵庫)を思い出す。川岸の浅瀬で細くうねるものを発見、なんとニホンウナギの幼魚である。大水の影響なのか、少し弱っていて動きが鈍い。5月には大きなナマズを見つけたが、ウナギも残ってくれているようだ。川もこの状態が続けばいいのだが、すぐに汚れた川に戻ってしまうだろう。それでも生き物たちは、健気に頑張っている。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ゴマダラチョウ  アキニレの細枝で休む。本日は2頭きていた。↓
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キマダラセセリ  羽化直後と思われる新鮮な個体。↓
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チャバネセセリ  イチモンジに比較して数は少ない。↓
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ツマグロヒョウモン  河川敷だけでなく、そこらじゅうで飛んでいる。新鮮な♀。↓
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ウラナミシジミ  クズの葉上で開翅する。随分と数を増してきて、秋の様相が漂う。↓
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ベニシジミ  黒い高温期型。↓
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オオカマキリ  アキニレの樹上で獲物を待ち受ける。
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ニホンウナギ  今や絶滅危惧種、もう少し大きれば天然モノの蒲焼に・・・と思ってしまった。↓
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by temenos | 2013-09-08 13:29 | 2013年

秋の足音~矢田川河川敷~

9月1日 昨日からの東京出張に合わせて、本日は横浜でアカボシゴマダラでもと考えていた。しかし、出発時の天気予報が芳しくなく撮影機材は持たずに出かけたところ、なんと今日の東京は朝から快晴。悔やんでも仕方ないが、早朝の便で名古屋に戻る。雲行きが少し怪しい中、昼前からごく近くを散歩。矢田川の土手にはヤマトシジミ、ツマグロヒョウモンが多い。河川敷ではイチモンジセセリが一気に数を増してきた。最近まであまり見なかったヒメアカタテハは何頭も姿を見せ、そのうちの1頭はヨモギに産卵している。そのすぐ近くでは、キタキチョウが産卵していた。川原に数本だけ生えているアキニレの樹液には蝶の姿無し。木のうろにコクワガタ、ヒラタクワガタを見る。しかし、ここに生えているアキニレは4本しかなく、周りにはエノキやクワが生えているものの、林ではなく空間がスキスキの原っぱなのである。にもかかわらず、採って2日もたてば、次のコクワガタやヒラタクワガタがやってくる。河川敷から離れれば周りは全くの市街地なのだから、いったい彼らはどこからやってくるのか。打出の小槌のようなご神木なのであるが、肝心の蝶には全く御利益無し。河川敷の蝶は普通種ばかりだが、秋の気配をヒシヒシと感じた。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ベニシジミ  早春から晩秋まで、フルシーズン元気に飛び回る。↓
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キタキチョウ  メドハギに産卵する。↓
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ヒメアカタテハ ヨモギに産卵する。↓
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ヒメアカタテハ  産卵後、開翅して休息する。↓
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イチモンジセセリ  急激に数を増してきた。新鮮からスレまで様々。↓
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イチモンジセセリ  河川敷の花には、無数の本種が群がるが、不思議とチャバネセセリは全く見かけず。↓
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アキニレの木  周りには林はなし、クワガタやカブトを呼ぶご神木だが、蝶には御利益なし。↓
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樹液酒場  この写真は少し前のものであるが、シロテンハナムグリやカナブンが群がる。
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ヒラタクワガタ  貴重?な名古屋市東区産。市街地である東区で生息しているのは恐らくここだけと考える。本種は、このような状態で昼間見つかることはまず無い。日中は木のうろや裂け目などに身を潜めていることがほとんど。これも木のうろから引っ張り出して撮影。↓
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by temenos | 2013-09-01 22:09 | 2013年

夏休みの終わりに

8月17日 愛知・長野県境の高標高地を訪ねる。避暑を兼ねて、日帰り温泉入浴が主目的。蝶はクロコムラサキの綺麗な個体や山頂のヒヨドリバナに舞うアサギマダラが撮れたらいいなくらいで、ポイントも定めず茶臼山に到着。下界とは違い、日陰では本当に涼しい。萩太郎山頂のヒヨドリバナ群落にアサギマダラの姿なく、わずかに林縁を舞う2個体を見るのみ。山頂では、キアゲハ、ウラナミシジミ、ツマグロヒョウモンが元気にテリを張っていた。乾いた地面に止まるクロコムラサキ♀を見つけるが、カメラを構えたとたんに飛び去る。ちょっとした林道に入っても蝶の種類も数も少なかった。長野県側に下り、売木川で鮎の縄張り行動を観察する。背びれ長く二重追星のばりばりの縄張り鮎が、侵入する鮎を激しく追い払う。こんな光景を目の当たりにすると、鮎釣り師としての血が騒ぎ出す。蝶の撮影を始めてからは、この季節はこれにかかりっきりで鮎釣りから遠ざかってしまった。雪崩落ちる緑の中、瀬に立ちこんで目印と穂先から伝わるおとり鮎の動きに集中する。あれほど聞こえていた瀬音やセミ時雨や鳥のさえずりなど、一切が耳に入らなくなって自然の中に溶け込んでいく自分を感じる。その感覚がふつふつと蘇ってくる。釣れても釣れなくても至福の時である。鮎釣りをしなくても、蝶にあえなくても満足、なんかそのような感覚を覚えた真夏の昼下がりであった。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


キアゲハ  標高1300mの山頂で、南信の山々とその奥にそびえる南アルプスに向かってテリを張る。↓
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ヒカゲチョウ  これは数日前、クヌギの樹液酒場にきていたもの。↓
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ムラサキシジミ  雑木林の中に多くの本種が休んでいる。これも数日前、ヒカゲチョウと同じ場所で。↓
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樹液酒場  ケシキスイとヨツボシケシキスイが見える。他にいたのはノコギリクワガタとコクワガタ、カナブンなどの常連達。蝶はサトキマダラヒケゲが立ち寄っていただけであった。↓
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コケ(藻)の状態がいい石を占有する縄張り鮎。黄色の二重追星も鮮やか、やるき満々である。ひとたびライバルが侵入すると、長い背びれを戦旗のようにはためかせ、猛烈に追い払う。↓
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by temenos | 2013-08-20 22:11 | 2013年

炎天下の高原~夏チャマは何処~

8月14日 タイトルからして結果は明らかだが、チャマダラセセリの夏型を探しに木曽の高原を訪れた。気温26度の高原とはいえ、真夏の炎天下に汗だくになりながら3時間探し回っても全くその姿なし。ポイントには縦横無尽に人が歩いた「けもの道」が出来ていたが、これは4日ほど前に同じく夏チャマを求めて10名ほどが歩き回った跡。暑すぎるのか、元気に飛び回っているのはキタキチョウとモンキチョウ、ツバメシジミくらいで、これでは下界の路傍となんら変わらない。せめてホシチャバネくらいと望んだが、こちらも全く姿なし。セセリといえば、スジグロチャバネセセリ1頭、アカセセリ2頭、チャバネセセリ1頭を見かけただけであった。ヤマキチョウ♂を2頭見かけたが、潅木の葉裏に止まるばかりできれいに撮影できない。この他、見かけた蝶はオオミスジ、ミスジチョウ、コミスジ、カラスアゲハ、トラフシジミ、ジャノメチョウ、スジグロシロチョウくらい。近くの林縁では、樹冠を渡っていくゼフ♀を何回か見かけるも撮影はできず。朝晩の気温が低いせいなのか、ミヤマアカネなど赤トンボは早くも真っ赤に色付いていた。 (各画像はクリックすると拡大表示します)

スジグロチャバネセセリ  結構敏感で、よい角度をと動くたびに飛び立たれて何回か目に飛び去られる。↓
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アカセセリ  多かったコキマダラに換わって草原の主役。晩夏の蝶である。↓
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チャバネセセリ  「ただの」チャバネセセリ、撮るものが少ない証。↓
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ヤマキチョウ  飛んでもすぐに潅木に潜り込む。翅裏にオニユリの花粉を沢山つけていた。↓
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ミヤマアカネ  真っ赤に色付いている。この時期、低地ではまだオレンジ色がほとんど。↓
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キキョウ  自生のキキョウやナデシコが草原を彩る。これも盛期を過ぎようとする夏の風景であろう。↓
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by temenos | 2013-08-16 00:17 | 2013年

北の大地へ~札幌のmy field③~

8月4日 一の沢林道で時間を取り過ぎた。今年大きな環境変化があったと報告を受けた「アイノの広場」の状況を確認するため大慌てで八剣山へ向かう。ここは一箇所で10種ものゼフが観察でき、盛期の午前中にはアイノ・ジョウザン・メスアカの言葉を失うくらいの大乱舞が見られる素晴らしいポイントであった。訪ねてみて唖然、広場から登山口へ広がっていた原生林が全て伐採され、大きな空間が広がっている。訪ねた時間的には、下草に活動を終えたアイノや夕刻活動性のゼフ達が沢山見られる筈なのに、全くその姿が無い。あれほど沢山いたカラスシジミも1頭見つけるのがやっと。大きな失意と共に立ち去ろうとした時に、下草を飛び移るジョウザンシジミに出会い、少しばかり救われた気持ちになる。最後に立ち寄った藻岩山では、何頭ものエゾヒメシロチョウがゆったりと舞い、無数のカラスシジミがヒメジオンで吸蜜している変わらない風景を楽しむことができた。もっともっと訪れたいポイントはあったが、帰りの飛行機の時間に間に合わせるためには探蝶はここまで。後ろ髪引かれながら、思い出深い札幌を後にした。 (各画像はクリックすると拡大表示します)

ヘリグロチャバネセセリ  百松沢入り口にて、北海道で本種を確認したのはこれが初めて。↓
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キバネセセリ  スレ・ボロのオンパレードだが、むちゃくちゃ沢山いる。↓
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エゾスジグロシロチョウ  シロチョウ系では最も沢山飛んでいた。↓
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オオモンシロチョウ  年々見かける数は少なくなっているように思う。この日もこの1頭のみ。↓
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ジョウザンシジミ  すでに少しスレているが夏型が出ていた。一番のポイントでは見つけられなかったが、思わぬ箇所で出会えた。↓
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ジョウザンシジミ  ヒメジオンで吸蜜する。↓
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ジョウザンシジミ  開翅する、春型に比較すると真っ黒という感じ。↓
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カラスシジミ  これも札幌では普通種。街中でも飛んでいるが、ここには無数にいる。↓
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エゾヒメシロチョウ  弱弱しく飛んでいるが、なかなか止まらない。クサフジなど紫系の花にはよく来る。↓
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by temenos | 2013-08-08 23:36 | 2013年

北の大地へ~札幌のmy field②~

8月4日 一の沢林道をゲートから第一の橋まで2往復してみた。林道脇のヒヨドリバナにはキバネセセリがわんさかと群れている。ここでもジョウザンミドリがオオイタドリでテリを張っていた。林道上には早くも吸水に降りたアイノ♂が多い。期待に反してウラキンは全く姿を見せない。シータテハとサカハチチョウは夏型、エルタテハやクジャクチョウは新生蝶がでている。水が染み出た箇所で、ミヤマカラスアゲハとエゾスジグロシロチョウが集団で吸水している。但し数は少なく、2010年に百松沢で見たミヤマカラスアゲハ・クジャクチョウ・コムラサキの圧巻の大集団には遠く足元にも及ばない。数頭のベニヒカゲが崖沿いに飛んではヒヨドリバナでの吸蜜を繰り返す。オオヒカゲはあちこちで見かけるも、すぐに林内に逃げ込んみ中々撮影できない。ヒョウモン類は少なく、ミドリヒョウモンやコヒョウモンがチラホラといったところ。オオイチモンジは時期的に遅く、逆にキベリタテハの新生蝶には少し早すぎて会うことは叶わなかった。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ミヤマカラスアゲハ  この日は最大で6頭ほど。↓
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エルタテハ  林道入り口から奥まで、多くの個体が林道上に降りていた。↓
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コムラサキ  足元で吸水する、影に入ってくれたおかげで綺麗な色がでた。↓
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ミスジチョウ  こちらはさすがにくたびれている。↓
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オオヒカゲ  追える範囲まで追いかけても、この程度の写真しか撮れなかった。↓
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サカハチチョウ  きれいな夏型、もう札幌ではアカマダラはいなくなってしまったのだろうか?。↓
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ミドリヒョウモン  一番多く見かけたヒョウモンが本種。↓
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ベニヒカゲ  北国でシーズンの終わりを告げる蝶、一の沢のような低標高地にも生息している。↓
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クジャクチョウ  不思議と見かけた数は少なかった。この時期の本種の鮮やかさには目を奪われる。↓
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by temenos | 2013-08-07 19:58 | 2013年

北の大地へ~札幌のmy field①~

8月4日 3日に仕事で札幌に入ったが、そのまま素直に帰る筈もなく、4日は早朝から札幌在住時に慣れ親しんだmy fieldの何箇所かを廻った。まずは、百松沢に向かう。北国とはいえ、ゼフもさすがに盛期は完全に過ぎており、数は多く見られるがスレばかり。特に♂は大スレか大ボロばかりだが、まだまだ元気に飛び回っていた。テリ張りしていたのはアイノとジョウザン、同じ空間でテリを張っているので、時に異種格闘戦が起こる。百松沢林道ゲート前の広場の下草には、各種ゼフの♀とカラスシジミが多く、ゼフは吸水しながら開翅する。撮影しているとオナガシジミやウスイロオナガシジミも飛来し開翅のサービス。比較的新鮮なメスアカミドリの♀を見つけるが、残念ながら開翅せず飛び去ってしまう。ここでヘリグロチャバネセセリに出会う。札幌に住んでいた時は、何回もここに通っていたにもかかわらず全く見ることも無かったのに不思議なものである。暫く楽しんだ後、一の沢に向かう。一の沢林道入り口付近では、少ないながらアカシジミが残っていて出迎えてくれた。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


アイノミドリシジミ   スレばかりだが、金緑色を煌かせて卍バトルを繰り返していた。↓
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ジョウザンミドリシジミ  こちらもスレばかり。オオイタドリでテリを張る。↓
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ジョウザンミドリシジミ  開翅する♀。地上5cmの草に多くのゼフ♀が降りていた。↓
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エゾミドリシジミ  写真からは解らないが、矮小な♀。↓
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オナガシジミ  年に一度は、このホルスタイン柄に会いたいと思う。↓
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オナガシジミ  開翅する。札幌近辺ではちょっとしたオニグルミにも発生してる普通種。↓
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ウスイロオナガシジミ  チラチラと飛んできて、目の前に止まった。↓
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ウスイロオナガシジミ  近くの葉に飛び移り、開翅のサービス。↓
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アカシジミ  まだ残っている。昨年も7月の終わりに多く残っていた。↓
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by temenos | 2013-08-05 22:25 | 2013年

連敗~照葉樹林の宝石~

7月26日 休暇を取り、キリシマの開翅一本に的を絞り早朝から鈴鹿へ向かう。天気予報は晴れのち曇りであったが、現地は曇り空。6時からポイントに陣取り、主役の登場を待つ。天候は安定せず、時折ガスもかかる状態。8時を過ぎ、空が明るくなったころキリシマが樹冠を舞う。よし!これからだ!と思ったが、次が続かない。1時間に1回くらいの割合で高所をチラチラ舞うくらい。昼前になって太陽が顔をだしても、状況は全く変わらず。1回だけ、下まで降りてきたが止まらずに目前を飛び去る。1時を過ぎて天候が悪化し、全く飛ばなくなり万事休す。♀はアカガシを叩くと数頭飛び出したが、全て素晴らしいスピードで飛び去った。個体数そのものも少ないが、2日前には目前の開翅も撮影できたようで悔しさを胸に帰路につく。キリシマばかりか、見かけた蝶も少なかった。クロシジミ初見がせめてもの慰めか。新鮮なジャノメチョウが多く舞い、蝶の季節の後半戦を告げていた。また来年にリベンジである。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


クロシジミ  久しぶりに会うも、暗いし遠いしで証拠写真程度。↓
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ジャノメチョウ  今にも降り出しそうな天候の中、ススキ原を活発に飛び回る。↓
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ジャノメチョウ  発生初期、さすがに♂ばかりで♀は見かけなかった。↓
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by temenos | 2013-08-01 00:28 | 2013年