ぶらり探蝶記

カテゴリ:2016年( 29 )

拝謁は叶わず

5月8日 知多半島のミカドアゲハ生息地に向かう。10時半現地着、既に採集者、撮影者合わせて6名ほどがスタンバイ中。撮影者のお一人に話を伺うと、今年は5月3日あたりから発生しているとのこと。本日は快晴、朝方は冷え込んだが気温も高くなって期待が膨らむ。ところが待てど暮せど全く姿を見せてくれない。少し離れて生息地の森全体を見渡し続けるが、樹冠を舞う姿も見えないのはどうしたことか。林縁を飛ぶ数頭のサトキマダラヒカゲを見るだけであった。いつもはミカドアゲハが吸水に来る水田で新鮮なモンキアゲハを撮影する。昼前には諦めて近くのハンノキ林にミドリシジミの様子を見に行く。若葉を貪る幼虫や、蛹化のため木を降りていく終齢幼虫を観察する。

モンキアゲハ
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モンキアゲハ
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モンキアゲハ
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モンキアゲハ
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モンキアゲハ
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モンキアゲハ
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モンキアゲハ
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サトキマダラヒカゲ
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ミドリシジミ終齢幼虫
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ミドリシジミ終齢幼虫
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ミドリシジミ幼虫の巣
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ハラビロトンボ♂
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by temenos | 2016-05-09 23:17 | 2016年 | Comments(0)

天女の舞

5月1日 GW真っ只中、今年も人込みを避けて静かな東三河の山間部を訪れる。全体的に季節の進展が早い今季だが、ここではアザミも蕾が多くウスバシロチョウも最盛期前といったところ。それでも交尾嚢をつけた♀も飛んでいた。天女が羽衣を纏って宙を舞っているような雰囲気を出したくて飛翔を中心に撮影するが、いつもながらイメージばかりが先行するだけ。クロ系アゲハはカラスアゲハ、オナガアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハを見るが数は少ない。コミスジ初見。梅林でエサをついばむコジュケイのつがいと、その上空を悠然と舞うオオタカを見る。

ウスバシロチョウ
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ウスバシロチョウ
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ウスバシロチョウ
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ウスバシロチョウ
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ウスバシロチョウ
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ウスバシロチョウ
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ウスバシロチョウ
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ウスバシロチョウ
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ウスバシロチョウ
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ウスバシロチョウ
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コジュケイ
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by temenos | 2016-05-09 22:53 | 2016年 | Comments(0)

望郷の蝶たち

4月29日 ツシマウラボシジジミを保護増殖させている施設での観察が可能になり、帰省前に訪れる。南国の蝶たちが舞う温室内に数頭の♂がチラチラ飛んでいる。初めて見た生きているツシマウラボシジジミは、体長に比較して長い触角と丸っこい翅のとても小さく可愛い蝶であった。翅表は素晴らしいブルーの輝きを持つが、構造色のため飛んでいるときにその美しさが際立つ。本来、開翅しない蝶と言われているが、何度もV字に開くのを見る。ただ、全開はしないようだ。ブルーの美しさを出そうと角度を変えてみたり、ストロボをたいてみたりしたが、ブルーを表現することは出来なかった。撮影者だけでなく一般の来園者も多いため、飛翔撮影もあきらめる。思えば3年前の秋に、この蝶に会いたくて対馬まで出かけた。自然状態での絶滅が言われ始めた時期であり、これを否定したくて4名で丸二日間探索したが見つからず、奇しくもこれを証明する形となってしまった。保護活動や現地での回復活動は進展しているが、いつになったら現地の杉林脇で多くの本種に出会えるのであろうか。この温室にいる蝶たちも、当地には生息していない種類が多い。何を想い、何を語らうのだろう。海援隊の「思えば遠くへきたもんだ」のメロディーがリフレインする。GW開始の帰省ラッシュと重なりあって、少しセンチな気分になった2時間であった。


ツシマウラボシシジミ
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ツシマウラボシシジミ
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ツシマウラボシシジミ
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ツシマウラボシシジミ
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ツシマウラボシシジミとルリタテハ
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ツシマウラボシシジミ
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コノハチョウ
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タテハモドキ
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クロテンシロチョウ
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ベニモンアゲハ
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by temenos | 2016-05-09 20:03 | 2016年 | Comments(0)

季節の流れは早く

4月23日24日  朝一番の特急で信州へ向かう。途中、友人と合流して低標高地のヒメギフのポイントへ。いただいていた事前情報どおり、カタクリはほぼ終了しており綺麗に咲いているのはほんの数株。当然、ヒメギフも大スレかボロで個体数も少ない。数カット撮影したが、粘るのは時間の無駄と判断し、高標高地へ向かう。カラマツ林の林床のカタクリはいい感じ。期待通り多くのヒメギフが舞うが、ここもスレ個体がほとんど。求愛から交尾を観察する。天気予報どおり、雲が広がり飛ばなくなったのでこの日は撤収。高標高地でも発生開始から時間を経ているようなので、24日はフライング覚悟で白馬のポイントへ向かう。9時前現地着、なんと桜もカタクリも満開。イエローバンドも出ているとのこと。例年より2週間ほど季節の進展が早いようだ。ところが、天気予報とは裏腹に、雲がべったりと空を覆う。天気の回復を粘り強く待つ。薄日が続くようになると、ギフやヒメギフが樹上から舞い降りてくるが、気温が低いせいか活発でなくすぐに樹上に舞い上がってしまう。出てくる個体数も少ない。再び厚い雲が空を覆ったため、13時半撤収する。


ヒメギフチョウ  カタクリで吸蜜。蝶も花も少し色あせている。
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ヒメギフチョウ  カタクリよりスミレにやってくることの方が多かった。
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ヒメギフチョウ  交尾成立後、フラフラ飛んで枝に止まる。
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ヒメギフチョウ  交尾終了間際、♂は交尾嚢を作るため盛んに腹を動かす。右は♀。
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ヒメギフチョウ  少し寒かった24日、地面で日光浴をする。
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ギフチョウ  カタクリにやってきた新鮮な個体。残念ながらノーマルタイプ。
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コツバメ  八重咲きの椿に止まる。少しだけ幻光がでている。
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カタクリ
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キクザキイチゲ
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オツネントンボ  こんな状態で越冬していたのだろうか。
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by temenos | 2016-04-24 22:11 | 2016年 | Comments(2)

晩春の河川敷

4月22日 所用のため休暇をとる。午前中に要件を済ませ、多摩川河川敷に向かう。12時前に現地着。早速、足元をギンイチモンジセセリが弱弱しく飛び去る。枯れたススキの間を多くのギンイチモンジセセリが探雌飛翔している。蛾のようだし、なんでこんなものをと思うが、止ったところをじっくり観察すると可愛い蝶である。枯れススキの上でミヤマチャバネセセリがテリ張りをしている。通り過ぎるベニシジミにスクランブル発進していく。ギンイチモンジセセリとは違い、素晴らしいスピードである。ツバメシジミも多い。残念ながら綺麗な青♀には出会えず。ヒメウラナミジャノメがアキニレの樹液酒場に来ていたが、初めて見る光景であった。ナミアゲハ、モンシロチョウ、モンキチョウ、キタキチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、キタテハ、ツマグロヒョウモンとお馴染みの蝶を見る。


ギンイチモンジセセリ
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ギンイチモンジセセリ
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ギンイチモンジセセリ
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ギンイチモンジセセリ
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ミヤマチャバネセセリ
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ミヤマチャバネセセリ
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ミヤマチャバネセセリ
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ツバメシジミ
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ツバメシジミ
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ヒメウラナミジャノメ
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by temenos | 2016-04-22 19:54 | 2016年 | Comments(0)

Hatching

4月2日 ここ数年、仲間達と取り組んでいるとある種の生態観察のため某所を訪れる。曇りで時折陽がさす程度だが、観察には問題ない。山間部でも桜が綺麗であるが、すぐ近くでも満開近い木もあれば蕾のままの木もあり、日当たりの関係で開花が大きく違うようだ。眼下の渓流、芽吹き始めた木々、ところどころ散りばめられたように咲く桜、美しい景観が広がる。日差しが続くとコツバメ、ミヤマセセリ、ツマキチョウのスプリングエフェメラルが現れる。ヒオドシチョウ、アカタテハ、テングチョウも日光浴を始める。静かな山あいで7時間観察を行い、本日は大きな成果を得た。自然状態でこの生態が撮影されたのは、おそらく日本初であろう。仲間達と投稿予定なので詳細は差し控えるが、横浜で仲間と祝杯をあげ、午前0時前にくたくたで帰宅する。


観察場所付近の景観 この景色だけで心安らぐ。
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アブラチャン
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キブシ
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ミツマタ
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タチツボスミレ
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ファウストハマチョッキリ
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コツバメ
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ミヤマセセリ
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休眠芽基部に産み付けられた卵。ミクロパイルが空き孵化直前
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この生態が自然状態で撮影されたのはこれが初めてだろう。(投稿予定のため画像処理しています)
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by temenos | 2016-04-03 21:27 | 2016年 | Comments(1)

まちぼうけ

3月26日 ちょっと早いかな?と思いながら西三河の湿地に向かう。快晴ながら寒気の影響で到着時の気温は8度。当然、なにも飛んでいないし、桜も蕾のまま。監視員の方からは「まだ出てないよ」の言葉。撮影に来られた方々と談笑しながら待つ。気温が上がるとテングチョウが飛び始めるも、ギフチョウは現れない。ならばとコツバメを探すも、こちらも姿を見せてくれない。下部の林縁でルリシジミが舞う。疎林脇にはツマキチョウ、♂2頭が追いかけあうも気温のせいか不活発。すぐに下草に静止する。太陽があたっているのに前翅を後翅に折りたたむ休止モードとなる。これ以外に見た蝶はベニシジミのみ。


ひっそりと咲くショウジョウバカマ。これにギフチョウが来てほしかった。
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ギフチョウの舞う水田脇に咲くラッパスイセン。これに吸蜜に来ることもあるとのこと。
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テングチョウだけは活発、多くの個体が道路上で日光浴していた。
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ツマキチョウ  いつものように飛び回らず、すぐに下草に止まる。
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ツマキチョウ  ツツジの葉先でV字開翅する♂。
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ツマキチョウ  ツツジの新芽で活動を休止する。これも見事な保護色である。
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by temenos | 2016-03-29 17:28 | 2016年 | Comments(0)

微笑む里山

2月28日 穏やかな日差しに誘われるように横浜市郊外の里山にやってきた。10時過ぎ現地着、ウメは真っ盛り、南向きの農道わきにはナズナやホトケノザが満開で正に春到来の雰囲気。歩き始めて直ぐにキタテハが舞う。林縁の農道にテングチョウ、キタテハが多い。水田を白い蝶が飛び去る。モンシロチョウ初見、追いかけて止まったところを撮影するとスレている、少し前には発生していたようだ。モンキチョウの♂も活発に飛んでいる。お昼前になるとルリタテハも日光浴を始める。キタキチョウは1頭みたのみ。ルリシジミを期待したが、気の早い個体はいなかった。人家の植え込みで開翅するムラサキシジミを見る。風弱く気温高く、フリースを着ていると汗ばむほど。里山全体が穏やかに微笑んでいるようだ。このまま気温が高い日が続けばスプリングエフェメラルたちも一気に登場しそうだ。久しぶりのフィールド、穏やかな気持ちで3時間ほど探索し、ほどよい疲れと共に帰路につく。

モンシロチョウ  すでに右後翅が破損している。数日前から発生していたと思われる。
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キタテハ  南向きのあぜ道に多くの本種が日光浴していた。
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テングチョウ 青空を背景に日光浴を始める。
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ルリタテハ  越冬明けとは思えないほど綺麗な個体。
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キタテハ  クヌギの落ち葉上で翅を閉じると見事な保護色。
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テングチョウ  こちらも見事な保護色、ここに止まったのを見なければ見つけることは困難。
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ルリタテハ  知ってか知らずか、この人工の板に固執していた。これも保護色?
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キタキチョウ  これも普通に歩いているとまず見つけられないと思う。
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by temenos | 2016-02-28 16:23 | 2016年 | Comments(2)

最強寒波と常夏の空間

1月24日 日本列島が最強寒波に見舞われる中、5年ぶりに多摩動物公園の昆虫館を訪れる。天気はいいが、吹き付ける風が身を切るようだ。まだ先週の雪が多く残っている。しかし、温室の中は別空間、密度濃く多くの蝶が舞う。背景を気にしながら、蝶の撮影を楽しむ。蝶は多いが、狭い空間のためかスレ・ボロ個体が多い。常夏の環境にある館内でも端境期があり、イシガケチョウやアオタテハモドキは見かけず。骨折した右手も撮影もリハビリを兼ねて2時間ほどゆったりとした時間を過ごす。

カバタテハ
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タテハモドキ
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スジグロカバマダラ
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アサギマダラ
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ツマムラサキマダラ♂
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ツマムラサキマダラ♀
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オオゴマダラ
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オオゴマダラ
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リュウキュウアサギマダラ
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タイワンキチョウ
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ミナミキチョウ
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ツマベニチョウ
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ツマベニチョウ
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ツマベニチョウ
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ツマベニチョウ
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シロオビアゲハ(ベニモン型)
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シロオビアゲハ
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ヤマトシジミ
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by temenos | 2016-01-24 22:09 | 2016年 | Comments(0)