ぶらり探蝶記

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季節の移ろい~新緑の定山渓~

5月30日 ジョウザンシジミ・アカマダラを求めて新緑の定山渓(豊平峡)を訪ねた。札幌市内は八重桜が満開、周辺の山々は雪崩落ちるような新緑がすがすがしく、山頂付近は残雪が美しい。定山渓に入るとエゾハルゼミの大合唱で、本州の人間にとっては残雪・桜・新緑・セミとなんとも季節感がわかない組合わせである。関東南部では3ヶ月かけて進む季節の歩みが北海道は一気にやってくる。春から初夏にかけて、たくさんの生命が爆発したような感じである。1週間ほど前の情報であるが、林道入り口にはヒグマ出没注意の立て札書きがあり、一人で山に入ることもあって少し緊張がはしる。林道沿いはエゾスジグロシロチョウ・クジャクチョウ・シータテハが多い。前方から飛来した小さな赤い蝶、アカマダラである。ベニシジミと見間違うほど小さい。残念ながらすばやく渓谷へ飛び去られて撮影できず。キバリタテハ・コツバメと撮影するが、5月末でコツバメである。しかし、北海道では普通のことらしい。エゾハルゼミの合唱の中でのコツバメの撮影とはなんとなくしっくりこない。ヒグマを気にしながらジョウザンシジミを探したが発見できなかった。途中、羽化直後のエゾハルゼミを発見、撮影する。 (各画像はクリックすると拡大します。)

キベリタテハ  林道上を滑るように滑空し、日光浴していた。 ↓
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コツバメ  林道の一角で3頭がテリ張りを行っていた。↓
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エゾハルゼミ  関東南部では6月中旬から鳴いていたように記憶している。羽化直後の♀と抜け殻。↓
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シラカバの新緑  青空と新緑とセミの不思議な組み合わせ。↓
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by temenos | 2010-05-30 17:09 | 2010年

春の円山公園~シロチョウ科2種~

5月23日 天候もよくジョウザンシジミやアカマダラの撮影にでかけようと思ったが、前日のアポイ登山の筋肉痛と家族の白い目が気になって躊躇。しかたなく午前中に家庭の所用をすませて、円山公園へ散策に出かけた。公園内を飛んでいる大きめの白い蝶はほとんどがオオモンシロチョウだと思われる。ツマキチョウの♀のように小さく、せわしなく羽ばたいて飛んでいるのはエゾスジグロシロチョウ。もっとも自分にはスジグロシロチョウとエゾスジグロシロチョウの正確な判別はできないので、小さなのはエゾスジグロと勝手に判定しているだけ。ただ、本州で見ていたスジグロシロチョウとは明らかに大きさが異なる。栗山ファーブルの森で見たときも、最初はツマキチョウの♀と思って追いかけた。公園内ではルリシジミ、エルタテハ、シータテハを見る。 (各画像はクリックすると拡大表示します。)

オオモンシロチョウ♂  前表翅の黒斑がモンシロチョウとは大きく異なる。↓
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オオモンシロチョウ  後翅裏面はモンシロチョウと比べると黒点が多く薄汚れた感じを受ける。↓
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エゾスジグロシロチョウ  北海道産の本種春型は小型との記載があるが、実際ツマキチョウと間違うくらい小さい。↓ 
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by temenos | 2010-05-23 20:32 | 2010年

北海道特産種~アポイ岳のヒメチャマダラセセリ~

5月22日 この春の大きな目標であったヒメチャマダラセセリの撮影に行ってきました。天気予報はあまり芳しくなく、札幌を出るときも今にも降り出しそうな曇りであったが、日頃の・・・を信じてダメモトで出発。片道3時間半の道中も濃霧と霧雨で、こりゃだめかなと思いながらも山麓に到着するが、案の定山麓もガスに包まれている。ビジターセンターで問い合わせるとヒメチャマダラセセリの発生の報告はきていないとの事。とりあえず、山頂に向けて登山開始し、尾根筋にでるとガスが消え、青空が!そして早速足元を飛ぶハエのようなヒメチャマダラセセリを発見。ホシチャバネセセリのように小さく、地味。飛び回ると地色と枯れ草等の色合いで簡単にロストしてしまう。しかし気温がそんなに高くないのと時折かかるガスの影響でよく止まってくれる。山頂を目前にしながら、登頂への執着は全く無くなり、尾根筋を行ったりきたりして100カット以上撮影。ヒメチャマダラセセリと同じくアポイ岳固有種のサマニユキワリでの吸蜜シーンを撮影したかったが、撮影できる範囲では吸蜜してくれず残念でした。下山後にアポイ山荘でゆっくり日帰り入浴していたら、快晴になっていた。往復7時間の運転と久しぶりの登山は結構こたえたが、目的も達成し心地よい疲れである。 (各画像はクリックすると拡大表示します。)

ヒメチャマダラセセリとサマニユキワリ 吸蜜シーンを撮りたかったが、とりあえずツーショット。↓
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ヒメチャマダラセセリ  枯れ草で開翅。どの個体も新鮮であった。↓
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ヒメチャマダラセセリ  こちらは路上で開翅。登山道上で多くが開翅していたが、ほとんどの登山者はこの小さな蛾のような蝶には気づかないし、気づいても目もくれない。しかし、この蝶は日本ではここにしかいない。↓
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ヒメチャマダラセセリ  角度を変えて撮影。閉翅シーンは撮影できずというか一回も閉翅しなかった。↓
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アポイ岳固有種 サマニユキワリ 尾根筋にでるとたくさん咲いていた。↓
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by temenos | 2010-05-22 21:40 | 2010年

北海道特産種~エゾヒメシロチョウ~

5月15日  洞爺湖を訪れ、有珠山噴火の痕跡である西山火口を見学にいった際に、道路際を飛ぶスギタニルリシジミを発見。直ぐに車を停め、撮影しようとしたが撮影できる範囲に止まらない。悪戦苦闘中に、背後から道路を弱弱しく横切る小さな白い蝶を発見。もしかしてエゾヒメシロ?ということで撮影対象を変更し、これをを追う。幸いに吸水に、タンポポへの吸蜜にと簡単にとまってくれる。ヒメシロチョウに比べて、前翅先端が丸みをおびており、エゾヒメシロチョウに間違いない。ヒメシロチョウと同様の、このか弱い蝶たちは凄まじい噴火の中を生き延びてきたのだろうか。撮影後、周囲を散策したがヒオドシチョウとキタキツネが一頭姿をみせてくれたのみで、アカマダラ等の蝶は見つからなかった。 (各画像はクリックすると拡大します。)

エゾヒメシロチョウ 道路で吸水、北海道特産種撮影第一号となった。↓
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エゾヒメシロチョウ  ヒメシロチョウより前翅先端が丸みをおびている。↓
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洞爺湖から見た羊蹄山。当地では桜も開花していない木が多く、まだ早春の装い。↓
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by temenos | 2010-05-16 17:10 | 2010年

越冬タテハ ~豊平峡~

5月5日 今日は天候もすっきりしなかったが気温が高いこともあり、越冬タテハおよびコツバメやスギタニルリシジミなどの新生蝶を求めて札幌市南区豊平峡に向った。途中、自宅近くの幹線道路沿いでオオモンシロを見る。現地に到着後すぐに迎えてくれたのは、ここでもクジャクチョウであった。エゾエンゴサクが最盛期でとても美しく、林道沿いにクジャクチョウ、シータテハが多い。エルタテハを撮影、キベリタテハを見るが撮影できず。
帰り際にコヒオドシ3頭を見る。どの個体も敏感で満足いく写真が撮れない。結局、破損した1個体を撮影するのみ。新生蝶はまったく姿をみせなかったが、まだ少し早いのだろうか?
  (各画像はクリックすると拡大します。)

クジャクチョウ  あちこちで多くの個体が舞う。越冬明けとは思えないほど新鮮な個体、他にフキノトウでの吸蜜を観察する。↓
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シータテハ  本州では山地の蝶、キタテハより小さく破りとったようなギザギザが面白い。↓
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エルタテハ  かなり汚損しており、越冬の苦労が偲ばれる。ヒラヒラと梢の上から舞い降りてきた。↓
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コヒオドシ  本州では高山蝶である、それが北海道では低地にいる。↓
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by temenos | 2010-05-05 21:54 | 2010年

栗山 ファーブルの森

5月4日 天候がよかったので遠出も考えたが、家族のこともありファーブルの森に出かけた。ここの飼育観察舎ではオオムラサキやアサマシジミ(イシダシジミ)などが飼育されており、今はヒメギフチョウが真っ盛り。小さなドームの中をところ狭しと飛び回る。吸蜜源はサクラソウであり、自然状態とは違う吸蜜シーンはかなり違和感を覚えて撮影意欲がわかない。交尾個体などさまざまな生態が身近に観察できるのは、それなりに嬉しいが、やはり「自然の中にいる自然の蝶」これに勝るものはない。早々に飼育舎からは引き上げる。公園内ではクジャクチョウ、エゾスジグロシロチョウ、オオモンシロチョウをみる。 (各画像はクリックすると拡大します。)


ヒメギフチョウ  以下 すべてファーブルの森飼育舎にて撮影 ↓
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ヒメギフチョウ  閉翅を横から撮影。↓
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ヒメギフチョウ  普通の開翅シーン。天然モノでこのように撮れるとそれなりに嬉しいのだが・・・。↓
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ヒメギフチョウ  正面からみると、まるでモスラ。↓
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by temenos | 2010-05-05 21:33 | 2010年

北国の春~早春の舞姫~

5月2日 4月に入ってから続いていた不安定な天候も5月の声を聞くと一変。待ちに待ったシーズンの到来であり、そして本日が北海道での初陣である。期待に胸を膨らませて、北国のヒメギフチョウに会うために旭川市の嵐山公園を訪れた。ここは北邦野草園を中心に採集が禁止されているため、ストレスなく撮影できる環境にある。園内はエゾエンゴサクやカタクリが最盛期を迎えており、主役の舞台は万全の状態であった。まず、最初に出迎えてくれたのは越冬明けのクジャクチョウ、そして間髪おかずに林床を低く飛ぶ(エゾ)ヒメギフチョウを発見。見慣れたギフチョウより小ぶりでクリーム色が強く、可憐な感じである。ギフチョウが春の女神なら、ヒメギフは舞姫といったところか。残念ながらこの個体は撮影できなかったが、南斜面に移ると次から次へと舞姫が登場し楽しませてくれた。すでにスレている個体から、まさに羽化直後で翅を伸ばしている個体、そして交尾個体まで観察できた。ここのヒメギフも発生が例年より10日以上遅れているようである。ヒメギフとひと時楽しい時間を過ごした後、山頂にコヒオドシやシータテハがいるとの情報から、直ぐに山頂に向かったがコヒオドシは見つからず、コの無いヒオドシが数頭テリを張っていた。林内ではエルタテハも観察できた。天候にも恵まれ、北国の初陣としては絶好の滑り出しである。これからの季節が楽しみになってきた。 (各画像はクリックすると拡大表示します。)

クジャクチョウ  北海道撮影デビューの記念すべき第1号被写体でした。↓
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ヒメギフチョウ(北海道亜種)  軽やかに林床を飛翔し舞い降りた。すでに若干汚損している。↓ 
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ヒメギフチョウ  まさに蛹から抜け出た直後の個体を発見、切り株で翅を伸ばす。生息地の環境はこんな感じ。↓
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ヒメギフチョウ  木柵上で交尾するペア。撮影が気になるのかさかんに動き回った。↓
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ヒメギフチョウ  エゾエンゴサクの葉上で開翅。カタクリやエゾエンゴサクでの吸蜜シーンを撮りたかったが、今日は不発。↓
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エルタテハ  林内の切り株にて日光浴する。↓
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ヒオドシチョウ  山頂部でテリトリーを張る。早春に山頂でテリ張りするのはどの地域でもお馴染みの風景である。↓
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エゾリス  おまけ ミズナラの幹からひょっこり顔をだす。あまり人を恐れず林内を走りまわる姿が可愛いい。↓
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by temenos | 2010-05-02 17:20 | 2010年