ぶらり探蝶記

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崖を舞う小さな青い妖精~ジョウザンシジミ~

5月31日 朝から熱発で会社を休み休養していたのだが、10時前に測ると平熱。で、外を見ると快晴で、こうなると悪い虫がうずいてくる。ジョウザンシジミは車横付けポイントだから大丈夫などと勝手な理由をつけてフィールドへ向う。八剣山のポイントでは、ミヤマセセリ・トラフシジミが飛び、エゾハルゼミの合唱がにぎやかである。採集者2人、撮影者1人がすでにスタンバイしており、採集者のお一人は数頭採集されていたようなのだが、ジョウザンシジミは姿を見せない。しばらくして、ようやく1頭見つけるが飛び去ってしまい撮影は叶わず。仕方なく豊平峡のポイントへ向う。やはり体がだるく、林道歩きに躊躇するが、ここまで来てはそうも言っておられないと無理やり納得して、クマ除けのベルを鳴らしながら林道を登る。林道ではクジャクチョウが多く、コツバメもあちこちでテリ張りをしている。昨年と同様の場所でキベリタテハが優雅に舞っている。林道は雪の影響で倒木が多く、かなり荒れている。ジョウザンシジミは出始めなのかほとんど♂であったが、そこそこの数は飛んでいた。崖沿いをチラチラ飛ぶ小さな青いシジミチョウ、年に一度は会っておきたいものである。100カット以上撮影し、帰宅すると再度熱発しダウンする。まぁ天罰覿面とはこのことであろう。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ジョウザンシジミ  タンポポで吸蜜。何度見ても後翅裏面のオレンジがきれいである。↓
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ジョウザンシジミ  表翅の青みが強く、きれいな個体である。前後翅基部の毛深さを見て欲しい、やはり北国の蝶である。↓
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ジョウザンシジミ  ♀(たぶん)のV字開翅。↓
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ジョウザンシジミ  小枝上で開翅。↓
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ジョウザンシジミ  上記個体を別角度で。↓
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ジョウザンシジミ  黒みが強い個体、ジョウザンシジミは個体差が大きく面白い。↓
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by temenos | 2011-05-31 23:09 | 2011年 | Comments(8)

安曇野の原風景のシジミたち~オオルリシジミとクロツバメシジミ~

5月21日 クモツキ撮影後、大慌てで穂高のオオルリシジミの撮影に向かう。向かった先はオオルリシジミを人為的に保護増殖させている公園である。現地到着午後4時すぎ、傾いた太陽が北アルプスの影を安曇野に伸ばしている。田んぼには水が入り、穏やかな山里の風景がそびえたつ常念岳とマッチして心が和む。伸び始めたクララの周辺を探すが、見つかるのはヤマトシジミばかり。しかし直後に地面を低く飛ぶオオルリシジミの♂を発見し追いかける。ハルジオンでの吸蜜やクララの葉上に静止するのを撮影する。後翅裏面の基部は青白く、オレンジの紋様が際立ち美しい。帰り間際にヤマトシジミの♂が執拗にオオルリシジミに求愛する行動を撮影する。そう遠くない昔には、当地のいたるところに生息していたであろう、この大きめの青いシジミチョウがいつまでも舞い飛ぶことを望んでやまない。オオルリ撮影後、これまた大慌てでクロツバメシジミの撮影に向かう。日はますます傾き、まさしく夕方の景観の中、わずかなツメレンゲの群落で一頭のクロツを見つけ撮影する。この蝶は、生息環境の変化に大きく左右され、乱獲の影響も受けやすい。個人的には大好きなこの蝶もしっかりと後世に残していきたいものである。 (各画像はクリックすると拡大表示します)

オオルリシジミ  花の終わったユキヤナギで休む。↓
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オオルリシジミ  ハルジオンで吸蜜、後翅裏面基部の青さとオレンジの紋様が美しい。↓
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オオルリシジミ  羽化直後と思われる新鮮な♂。↓
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オオルリシジミ  食草のクララで半開翅する♂。↓
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オオルリシジミ  何をどう間違えたのか、ヤマトシジミが求愛する。
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オオルリシジミ  執拗に交尾を迫るが、オオルリは全く無視。オオルリも♂なので当然といえば当然。↓
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クロツバメシジミ  夕刻、食草近くの葉上で休む。飛ぶと黒い表翅と白い裏翅がフラッシュにようによく目立つ。↓
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by temenos | 2011-05-23 22:11 | 2011年 | Comments(4)

残雪に舞うオレンジの妖精~北アルプスのクモマツマキチョウ~

5月21日 朝2時半に横浜を出発し、北アルプスへと向かう。途中、残雪の南アルプス・八ヶ岳が夜明けの空に浮かび上がる。快晴だ!期待に胸膨らませて現地に到着すると、あろうことか頭上にベッタリとした雲。高標高地の残雪の残るガレ場で祈りながら待つこと1時間、峰峰のガスが取れてくる。好転の兆しだ、そしてまもなく見事に晴れ上がる。ミヤマハタザオは花が咲き始め、花の前で腰をすえて妖精のお出ましを待つが、2時間待っても姿を見せない。未発生か?ここをあきらめ下山し、次の撮影に向おうとしたその瞬間、目前をオレンジの塊が弾むように飛び去る。「あぁ~!!クモツキ!クモツキ!」全員が一斉に声を上げて大慌てで追うが、ピンボケの飛翔写真ばかりになる。近辺を探索してあらたな撮影ポイントを発見し、ここで撮影を再開する。オレンジのピンポン球のようなクモマツマキチョウが渓谷の崖沿いを往復飛行し、時折スミレで吸蜜する。とても美しい!!夢中で撮影し、帰宅後PCに落とした写真を見て???、全てが妙にブレている。なんで?と思い300mmレンズを確認して愕然とする。ISのスイッチがOFFになっているではないか。撮影していた時、ファインダーにとらえてもなんかしっくりこないと思っていた。そう感じながらチェックしなかった自分のミスであるが、目前に舞い飛ぶクモツキ以上に自分が舞い上がっていたという証である。カッチリとした写真はまた来年ということか。多大の労苦をかけても年に一回は撮影に来たいと思うほどの魅力的な雲上の妖精である。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


クモマツマキチョウ  崖に生えたスミレで吸蜜。↓
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クモマツマキチョウ  裏翅の唐草模様も美しい。↓
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クモマツマキチョウ  半開翅して吸蜜。↓
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クモマツマキチョウ  春先の高山の蝶にふさわしく?毛深い。↓
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クモマツマキチョウ  こちらは100mmで撮影。↓
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クモマツマキチョウ  崖沿いを飛翔する。オレンジの玉が飛んでいるようである。↓
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by temenos | 2011-05-23 21:53 | 2011年 | Comments(6)

初夏の里山~新治の森から~

5月20日 横浜市新治の里山を訪れる。現地に午後3時半と遅い時間に到着し、早速散策を開始する。気温は25度を超え、少し歩くと汗が噴出す。畑の畦にはツバメシジミがチラホラ飛び、林内ではコジャノメが多い。小ピークでテリを張るダイミョウセセリを撮影する。ダイミョウセセリとイチモンジチョウが追尾飛行を繰り返す。モンキアゲハが姿を現すが、止まることなく飛び去る。谷戸奥のハンノキでミドリシジミの3齢幼虫を見る。エノキの大木の樹上をゴマダラチョウが舞っているが、目標であったアカボシゴマダラの春型は姿をみない。越冬明けのルリタテハとクロコノマチョウがボロの状態ながらまだ残っている。初夏の雑木林を彩るアカシジミは未発生なのか、全く姿を見なかった。 (各画像はクリックすると拡大表示します)



ダイミョウセセリ  木柵の上で残照を浴びながらテリを張る関西型の紋様を持つ個体。↓
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イチモンジチョウ  ダイミョウセセリやゴマダラチョウに追尾飛行を仕掛ける。↓
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ヒメウラナミジャノメ  畑脇の草むらで開翅。↓
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ルリタテハ  越冬明けの個体がまだ残っていた。↓
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ミドリシジミ  ハンノキの葉を折って作った巣にいた3齢幼虫を移動させて撮影。↓
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by temenos | 2011-05-23 21:50 | 2011年 | Comments(2)

薫風遠し~山鼻川河川敷から~

5月15日 朝から久々の快晴だが、昨日の東京日帰りの疲れが抜けず遠出はあきらめ自宅近くを散策。快晴なのだが、北風が強く気温も11度!5月中旬の晴れの日の気温とは思えず、さわやかな薫風とは程遠い。案の定、飛ぶ蝶も少ない。オオムラサキ発生地ではエゾエノキが花をつけており、新芽の芽吹きも始まっているが、幼虫は見つからなかった。オオムラサキ発生地前の小川でトゲウオの大群を見る。エゾスジグロシロチョウの小さい♀がタンポポで吸蜜しているのを撮影する。昨年も思ったが、北海道産の本種春型は本当に小さい。ルリシジミ♀は、産卵間近の様子、風に飛ばされて下草で開翅したのを撮影する。今日はこの他にモンシロチョウを見ただけであった。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


エゾスジグロシロチョウ 春型の♀、タンポポの花と比較してその小ささがお解かりいただけると思う。↓
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ルリシジミ  卵でお腹が大きい♀。↓
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ルリシジミ  上記と同一個体が半開翅、もう少し開翅して欲しかったところだが・・・。↓
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by temenos | 2011-05-15 21:14 | 2011年 | Comments(4)

女神と海と残雪の山々~浜益のヒメギフチョウ~

5月3日 早起きしたものの天気予報とはうらはらに朝からベッタリとした曇り空、今日はあきらめようと二度寝を決め込み、起きたらなんと青空がでている。ダメモトで9時半に自宅を出発し浜益へ向う。浜益に近づくにしたがって、青空がどんどん広がり、これは天気予報どおりとなった。送毛のポイントに到着し、小さな渓流の谷筋でヒメの登場を待つ。気温は10度ちょっとくらいか、肌寒い。昼すぎになって気温も上昇してからは谷筋に次々とヒメギフが姿をみせる。大小さまざまでスレ個体多し、雌の多くは交尾嚢をつけている。急斜面と前日の雨によるぬかるみで撮影に手間取り、ロクな写真が撮れない。オクエゾサイシンは葉が伸びきっており、産卵がみられるかと思ったが、今日もこのシーンは撮影できなかった。ここをあきらめ送毛山道を雄冬方面に向うが、残雪で通行できずに引き返しだした直後、車道沿いのフキノトウで吸蜜する個体を発見し撮影する。国道を浜益まで走り、残雪の暑寒別山と日本海の景色を撮影するために、こんどは送毛山道を南下する。眼下に広がる日本海は、岸寄りは翡翠色で沖は紺碧。空は青く、この3つの青を背景に白銀に輝く暑寒別の山並み、まさに絶景で言葉を失う。そして、なんとここで道路沿いを弱弱しく飛ぶヒメギフを発見、発生地とは聞いていない場所での遭遇に驚く。この個体は元気なく倒木に静止した。とりあえず撮影しようと近づいて再びビックリ。海が背景に入るではないか!大慌てで数カット撮影した時点で、再び弱弱しく飛び去っていった。全体に飛び古した個体が多かった。写真の「でき」はともかく、思いもかけずに海を背景にした写真が撮れて満足のうちに帰路についた。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ヒメギフチョウ  スレ個体が多かった中で、本日最初に登場してくれたこの個体は新鮮。おきまりの地面での開翅。↓
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ヒメギフチョウ  個人的にはフキノトウでの吸蜜を初めて見た。後の山の谷筋には残雪が見え、お気に入りの1枚となった。↓
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ヒメギフチョウ  日本海と白銀の暑寒別山。「でき」はともかく、こういう写真が撮れたのは幸運以外のなにものでもない。↓
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送毛の発生地。尾根から次々と谷筋に舞いおりてカタクリなどで吸蜜する。↓
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by temenos | 2011-05-03 21:38 | 2011年 | Comments(4)

女神の舞う丘②~ヒメギフチョウ~

4月30日 前回と違って絵にならないものを中心にアップした。絵にならないといっておきながらブログで人に公開するのもどうかと思うが、野外でじっくりと蝶そのものを観察できるチャンスは少ないし、写真に収めると「あれっ?こんなふうだったの?」とかあとからよくわかる。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ヒメギフチョウ  お決まりの地面ベタ開翅。気温の低いうちはこればっかりになる。↓
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ヒメギフチョウ  オクエゾサイシンの若葉で開翅する新鮮な個体。↓
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ヒメギフチョウ  オクエゾサイシンに止まる上記と同一個体。よく見ると成虫であっても全くの毛虫である。↓
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ヒメギフチョウ  エゾエンゴサクに頭を突っ込んで吸蜜。横から見てもやっぱり毛虫である。↓
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ヒメギフチョウ  白いエゾエンゴサクに止まる、吸蜜はしていないように思う。撮影時は白いエゾエンゴサクに気づかなかった。↓
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コヒオドシ  エゾエンゴサクで吸蜜。クジャクもシータテハもこの花で吸蜜しているのを撮影する。↓
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by temenos | 2011-05-01 22:30 | 2011年 | Comments(4)