ぶらり探蝶記

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蒼穹と蝶~秋晴れの札幌から~

9月23日 大雪では冠雪を記録し、札幌でも最低気温が12度、最高気温も20度である。ナナカマドの実は真っ赤に色づき、おびただしいアカトンボが群れ飛びまさに秋本番である。先週訪れた播州ではミンミンゼミやツクツクホウシ、なんとニイニイゼミまで鳴いていたというのに大きな違いに寂しさを覚える。今日は朝から抜けるような青空、こんなきれいな青空は久しぶりである。この青空と蝶のコラボ写真を撮りたくなっていつもの山鼻川河川敷に向う。河川敷には予想通りの普通種しかいなかったが、青空の下で楽しい時間を過ごした。ここに蝶たちが舞い飛ぶのもあと1か月、季節は急速に足を早めていく。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ベニシジミ  第3化なのだろうか?新鮮からスレ個体まで様々。↓
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ヒメアカタテハ  狭い範囲に数頭みかける。↓
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モンシロチョウ  オオモンシロは見かけなかった。多くのモンキチョウに混じって吸蜜する。↓
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モンキチョウ  吸蜜する♀。蝶屋の見識を取り払えば、十分に美しい蝶である。↓
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モンキチョウ  ♂を逆光で。青・黄・桃色・緑の組み合わせ。↓
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モンキチョウ  蒼穹のページェント、青空に舞い踊る。↓
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by temenos | 2011-09-23 23:33 | 2011年 | Comments(6)

秋の足音~播磨で出会った蝶と景色~

9月18日 クロツバメシジミ探索時やその後に訪れた播磨平野で出会った蝶たちである。普通種ばかりだが、秋の香りが漂う播磨の里山に舞う蝶たちは、季節にマッチした景観を見せてくれる。もう少し秋が深まれば、さらに風情のある情景になるだろう。ギフやゼフが謳歌していた雑木林も少しずつ厳しい季節に近づいていく。 (各画像はクリックすると拡大表示します)

クロアゲハ  柑橘類での産卵とアザミやヒガンバナでの吸蜜を繰り返す♀。↓
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アカタテハ  苔むした梅の枝で日光浴。中央にヒガンバナ、右端にショウジョウトンボと「赤」3種がそろい、お気に入りの写真となった。↓
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アオスジアゲハ  ヒヨドリバナに吸蜜に訪れた。↓
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メスグロヒョウモン  夏眠からさめて活動する♂。かなりのボロ個体である。↓
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ツマグロヒョウモン  川原の堤防のムラサキツメクサで吸蜜する♀。↓
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ヒメアカタテハ  きれいな個体だが、堤防上のヨモギで産卵したのち地面で休止する♀。↓
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by temenos | 2011-09-21 00:51 | 2011年 | Comments(2)

北播磨の山里にて~クロツバメシジミ~

9月18日  ツマグロキチョウ撮影後、一気に南にとって返し北播磨の山里を訪れる。山の斜面にへばりつくようにある山村の細い道を登っていく。傾斜地のため、どの家にも石垣がありツメレンゲが多く生えている。雨がパラつく中でもクロツバメシジミがチラチラ飛んでいる。雨があがり日がさしてくると一気に多くの個体が石垣の上を飛び回る。眼下にはアマゴの棲む清流、ヒガンバナの咲き乱れる稲刈り真っ最中の水田、そして対岸の山の深い緑、と古きよき日本の山村の原風景が広がる。そしてそこに飛ぶこの小さな蝶、素晴らしい一こまである。人知れず何十年とここで人間と共存してきたのだろう。いついつまでも残していきたい景観である。  (各画像はクリックすると拡大表示します)


クロツバメシジミ  ツメレンゲ脇のコケ上で吸水する2頭。↓
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クロツバメシジミ  前翅裏面が少し黒化している個体。↓
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クロツバメシジミ  全開翅する。後翅の青い紋の発達がやや少ない。↓
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クロツバメシジミ  エノコログサにとまり、眼下の山村を見下ろす。↓
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クロツバメシジミ  吸水中に指を近付けたら指のりクロツになった。指の汗を吸う。↓
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ツメレンゲ  石垣に生えるツメレンゲ、花穂は伸びているが開花まではもう少し。↓
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by temenos | 2011-09-19 21:27 | 2011年 | Comments(4)

郷愁の蝶~ツマグロキチョウ~

9月18日 春のギフ、初夏のヒメヒカゲに続いて三たび播磨を訪れる。今回の主目的はツマグロキチョウ、といっても播磨では生息はしているものの確実に出会えるポイントは無い。したがって但馬の高原まで案内いただく。午前10時すぎ高原に到着し、すぐにツマグロキチョウに会うことができた。カワラケツメイの群落があるところを飛んでいる小さめの黄色い蝶はほとんどが本種と思われる。夏型と秋型が混飛しているが、まだ夏型のほうが多いようだ。夏型と秋型が交尾しているのを発見いただき撮影する。「えらいせんどぶりやの、どないしとったんど」(訳:随分と久しぶりだね、どうしてたの?)そんな播州弁が頭に浮かぶ。古い幼馴染に出会ったような嬉しさを覚える。蝶の採集に夢中だった中学生の頃から、探して見つかるわけでもなく、かといって全くいないわけでもなく、思いがけずにふらっと姿を見せるこの蝶に魅かれていた気がする。ひなびた単線である加古川線の線路沿いで見かけることが多かったが、線路からは随分離れた我が家の庭にも突然ひょっこり姿をみせたり不思議な蝶であった。そんな風来坊のようなこの蝶が減少の一途をたどり、絶滅の危機に瀕している地区も少なくない。関西では大阪・京都・滋賀、関東では神奈川・東京・千葉から姿を消している。河川環境の変化に伴うカワラケツメイの減少が主な原因だといわれている。セイタカアワダチソウなどの外来種の攻勢を受けてカワラケツメイは姿を消している。しかし、東海地方では逆に外来種のアレチケツメイを食草に造成地などで多く見られるという。生命のたくましさも感じるが、この蝶の将来を思うと寂しい限りである。直角にとがった前翅先端と和紙の味わいの翅裏を持つこの風来坊が、「いきがけにちょこっと寄っただけ」とふらっと姿を見せ続けてくれることを望んでやまない。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ツマグロキチョウ  吸蜜する夏型、キタキチョウと紛らわしいが練れてくると飛んでいてもわかる。↓
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ツマグロキチョウ  夏型、カワラケツメイの群落を低く♀を探して飛び回る個体が多かった。↓
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ツマグロキチョウ  最初に見つけた秋型、羽化直後なのかきわめて新鮮。↓
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ツマグロキチョウ  クズの葉に止まる秋型、見掛けた秋型は不活発な個体が多かった。↓
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ツマグロキチョウ  交尾する夏型(右)と秋型(左)、両型が混飛するこの季節ならではの風景だろう。↓
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キタキチョウ  ツマグロキチョウとの違いは明らか。↓
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by temenos | 2011-09-18 23:07 | 2011年 | Comments(4)

知多半島一周~ヤクシマルリシジミは何処?~

9月11日 夏の日差しが残る暑い知多半島を散策した。狙いはヤクシマルリシジミである。伊勢湾口にある潮騒で有名な神島には多く生息しており、知多半島も北部まで進出しているようで、南部ならすぐにみつかるだろうと海岸沿いから中心部の樹林まで広く探索したが発見できない。食樹となっているウバメガシやテリハノイバラはあちこちで見かけるが、目的の蝶は1頭も発見できず。車がやっと通れるくらいの林道にも、せり出した草木を気にせずバシバシ入っていったが無駄に終わった(ORIXレンタカーさん、ごめんなさい)。暑さのせいなのか飛んでいる蝶も少ない。クサギの花にはクロアゲハ・モンキアゲハ・ナガサキアゲハ・ジャコウアゲハ・カラスアゲハの黒系アゲハが集まっているが、スレ・ボロがほとんどであった。林の中でテングチョウを見る。翅をたたみこみ触角を前方に伸ばして静止し、実に不活発。ウラナミシジミ初見、クズの群落上を俊敏に飛び回るが、まだ数は少ないようだ。ウバメガシの幼木とテリハノイバラが多く生えている池の土手際でヒメジャノメのペアを見る。♂♀の大きさの違いが面白い。ヤクシマルリシジミの探索に時間をとられすぎて、知多半島北部では少ししか時間が無く、第2目標であったクロクムラサキも発見できなかった。セントレアに戻り、空港内の浴場で汗を流して傷心のうちに北へ戻った。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ルリシジミ  いた!ヤクルリ!!と思って近づいたらルリシジミ、これを3回繰り返した。↓
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ヤマトシジミ  暑さの中でもたくさんの彼らが元気に飛び交っていた。↓
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ウラナミシジミ  敏捷に飛翔したのち、クズの葉で休止する♂。↓
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テングチョウ  飛んでもすぐに静止し、この体勢をとる。↓
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ヒメジャノメ  ♂♀の2頭が並んでとまっていた。こちらは大きめの♀。↓
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ジャコウアゲハ  強めの風に翻弄されながらクサギで吸蜜を続ける♀。↓
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チャバネセセリ  イチモンジセセリとの数の比率は3:1くらいであった。もう少し増えてくるだろう。↓
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ギンヤンマ  堤防上の一定のコースを颯爽とAir Patrolする。↓
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by temenos | 2011-09-13 23:22 | 2011年 | Comments(2)