ぶらり探蝶記

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日本でここだけの蝶~ヒメチャマダラセセリ②~

5月27日 稜線上からの絶景を背景に広角写真にチャレンジしたが、なかなか思う場所に止まってくれないし(当たり前か!)、やっと絶好のポジションに止まったと思ったら途切れずに登ってくる登山者に追い払われてチャンスを逃したりで、ようやく撮れたのが最初の2枚である。背景に青空と紺碧の太平洋をなんとか写し込めたので、それなりに満足はできた。落ち着いて撮影するには平日に来ないと難しいかも。本日の撮影者は自分を含めて5名であった。求愛行動や産卵行動も目撃する。求愛は交尾にはいたらなかった。拡大写真をみると胸部から腹部、表翅にいたるまでいろんな色が出ている。光線の加減なのだろうが、肉眼ではまずわからない煌きである。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ヒメチャマダラセセリ  青空と太平洋を背景に稜線上のアポイアズマギクで吸蜜する。↓
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ヒメチャマダラセセリ  少し接近しすぎて青空が写しこめなかった。↓
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ヒメチャマダラセセリ  青空を背景に。↓
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ヒメチャマダラセセリ  求愛行動、石の上を歩きながら求愛するも交尾にはいたらず。↓
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ヒメチャマダラセセリ  大きく拡大すると表面に様々な色が煌いている。↓
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アポイ岳の稜線  生息地とそこから見える景色、絶景で言葉を失う。写っている撮影者は二人。↓
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アポイ岳の稜線  アポイ岳山頂を望む。6合目から山頂直下までが生息地。↓
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by temenos | 2012-05-31 21:12 | 2012年 | Comments(10)

日本でここだけの蝶~ヒメチャマダラセセリ①~

5月27日 前日は浦河に泊まり、午前7時半にアポイ岳登山開始。予報どおり快晴である。久方の登山にあえぎながらも6合目まで来ると、アポイアズマギクの群落上を飛び回るハエのような小さなセセリが目に留まる。ヒメチャマダラセセリとは2年ぶりの再会である。その小ささと色合いから、気を抜くとすぐにロストしてしまうのも2年前に同じ。今年は6合目から上部の広範囲に見られた。稜線上を行き来して静止、吸蜜、求愛と撮影を続ける。稜線からの太平洋を望む景観は相変わらず絶景であり、苦労してなんとか太平洋を背景にしたヒメチャマダラのカットも撮影できた。ただ、稜線にはハイマツの侵入が顕著で高山植物とヒメチャマダラセセリは危機に瀕している。高山植物の盗掘も相変わらずのようで早急な保護対策が必要と感じた。当日飛んでいた個体も20~30頭程度であろうか。午後3時過ぎまで撮影に没頭し、再びこの地に足を踏み入れることがあるのだろうか?ヒメチャマダラとの再開はあるのだろうか?などと考えながら、心地よい疲労感とともに下山した。①では吸蜜や静止のマクロ写真を掲載する。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ヒメチャマダラセセリ  アポイアズマギクで吸蜜。以下吸蜜シーンの連続。↓
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ヒメチャマダラセセリ  アポイアズマギクで吸蜜。↓
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ヒメチャマダラセセリ  アポイアズマギクで吸蜜。この個体はことさら小さい。↓
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ヒメチャマダラセセリ  アポイアズマギクで吸蜜、少し引いて撮影。↓
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ヒメチャマダラセセリ   アポイアズマギクで閉翅での吸蜜。↓ 
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ヒメチャマダラセセリ  地面で日光浴。食草のキンロバイの幼木と。↓
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ヒメチャマダラセセリ 食草のひとつキジムシロで開翅。↓
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by temenos | 2012-05-30 00:28 | 2012年 | Comments(0)

小さな道産子~豊平峡のジョウザンシジミ~

5月26日 横浜からの撮影仲間を案内して豊平峡に向う。狙いはジョウザンシジミである。本来はアポイ岳にヒメチャマダラセセリの撮影に行く予定であったが、目的地の天候が芳しくないために27日に延期となった。寒気の影響で豊平峡も雹・雨・晴れとめまぐるしく天気が変わるが、晴れ間が続くととたんにジョウザンシジミがチラチラと舞い始める。少しでも日が陰るとすぐに活動を休止する。雨が続くとこちらもトンネルに避難、晴れ間が続くと撮影を開始と、まさにジョウザンシジミと同様の活動をとる。ジョウザンシジミのポイントは、あちこちで崖が崩壊をはじめており、かなり荒れている。午後になると天気は安定しはじめ、蝶たちも活発になる。ジョウザンシジミを堪能したあと、藻岩山にエゾヒメシロチョウの撮影に向う。こちらではスレた1頭のみが出迎えてくれた。短時間で撮影を済ませ、アポイに進路をとった。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ジョウザンシジミ   食草のキリンソウに止まり、わずかに翅を開く。↓
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ジョウザンシジミ  枯れ葉の上でV字開翅する。↓
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ジョウザンシジミ  大きく開翅する。札幌産にしてはまずまずの青さである。↓
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ジョウザンシジミ   枯れ枝上でV字開翅する。↓
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ジョウザンシジミ    日が陰るととたんにこのように静止する。↓
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ジョウザンシジミ   生息地の環境はこんな感じ。キリンソウに止まり活動を休止する。↓ 
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エゾスジグロシロチョウ  花の終わったタンポポで休む。↓
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エゾヒメシロチョウ  夕刻になり活動を停止した。↓
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by temenos | 2012-05-27 23:14 | 2012年 | Comments(6)

薫風 渡る公園~エゾヒメシロチョウ~

5月20日 安平のとある公園を訪ねた。蝶の撮影が目的ではなかったが、公園内を弱弱しく飛ぶエゾヒメシロチョウを初見、しかしとまらず飛び去ってしまった。白い蝶がちらほら飛んでいるものの数は少ない。モンシロチョウ・オオモンシロチョウ・エゾスジグロシロチョウを目撃する。公園内の素晴らしいタンポポ群落で矮小なモンシロチョウを撮影した。林道内に分け入ってアカマダラやツマキチョウを探索したかったのだが、時間の都合で叶わず。葉が伸びきったミズバショウで新鮮なトラフシジミを撮影する。 (各画像はクリックすると拡大表示します)

エゾヒメシロチョウ  風に吹き流されないよう地面近くを弱弱しく飛ぶ。↓
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エゾヒメシロチョウ  見かけたのはこの個体のみ。近くにクサフジは見かけなかった。↓
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モンシロチョウ  矮小な個体、いままで見た中でも最も小さかった。タンポポの花と比較して欲しい。↓
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トラフシジミ  羽化直後なのか非常に新鮮。飛翔も活発ではなかった。↓
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by temenos | 2012-05-23 23:38 | 2012年 | Comments(0)

播磨の山村にて~原風景の山里に舞う蝶たち②~

5月19日 ここ播磨の里山もシカの食害が酷いようである。北播磨の山村では集落の廻りがぐるりとシカ避けの防護柵で囲われており、まるで柵の中で人が生活しているような状態であった。また、里付近ではアカマツの立ち枯れが目立った。さかのぼること40年ほど前、小学生だった頃に松くい虫が猛威をふるったことを思い出した。人の手が入らなくなった里山の荒廃とともに心が痛む光景である。クロツの生息地の石垣では、半分くらい除草が行われて、ツメレンゲがきれいになくなっていた。草を取るなとも言えないが、ツメレンゲだけは残して欲しいものである。ただ、それ以外は昔と同様の風景が広がっている。谷を流れる清流も昔の記憶のままだ。四季を通じて訪れたい場所である。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


ヒメキマダラセセリ  出始めたばかりの本種はどれも新鮮であった。↓
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アオバセセリ  ウツギで数個体が吸蜜しており、時々素晴らしいスピードで追尾飛行を行う。
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ミヤマチャバネセセリ  見かけたのはこの個体のみ。3カット撮影後、高速で飛び去る。↓
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ヤマトシジミ  どこに行っても普通種だが、光線の加減なのか表翅が濃い青に輝く。↓
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クロツバメシジミ  日光を浴び、表翅に幻光がでる。↓
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クロツバメシジミ  ツメレンゲの残る石垣で半開翅する。↓
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ツマグロヒョウモン  この山里でも普通種になった。当地では昔は見かけることが少なかった蝶である。↓
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by temenos | 2012-05-21 21:03 | 2012年 | Comments(4)

播磨の山村にて~原風景の山里に舞う蝶たち①~

5月19日 爽やかな風が吹き渡る播磨の山里を訪ねた。西播磨の谷間ではレンゲ畑や田植えの始まった水田の上を多数のツバメが飛び交い、水路脇にはシオカラトンボが軽やかに飛び回っている。新緑が深緑に変わりつつある初夏の山里のいつもの風景である。山間いの畦にはアザミが咲き、多くのクロ系アゲハが次々に訪れていた。渓谷すじのウツギにはアオバセセリやダイミョウセセリが吸蜜に忙しい。北播磨の標高の高い山村では、猫の額のような棚畑をウスバシロチョウが優雅に飛び交い、石垣の伸びかけたツメレンゲの周囲をクロツバメシジミがチラチラ飛んでいる。過疎化が進み、放棄された水田も目立つ。しかし、連綿と続いてきた日本の山村の原風景とそこに飛び交う蝶たちに浸ると、自分の原点もここにあるように感じ心身ともリフレッシュできる。いつまでも残して行きたい風景であることは間違いない。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


オナガアゲハ  この個体は左後翅を完全に喪失している。この状態でも普通に飛んでいるから不思議である。どうやって左右のバランスをとっているのだろうか。↓
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モンキアゲハ  アザミで吸蜜する新鮮な個体。ずっと撮りたいと願っていたアザミでの吸蜜シーン。↓
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モンキアゲハ  道路脇のアザミの周りを飛んでいる本種を見つけ、あわてて車から飛び降りて撮影した。こちらの思い通りに動いてくれて本当にいい子であった。↓
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ミヤマカラスアゲハ  こちらもアザミにやってきた。スレ個体が多かったなかで、ちょっとマシな個体。↓
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クロアゲハ  こちらはツツジで吸蜜。↓
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ウスバシロチョウ  たくさんいるのだが、飛び回るばかり。ウスバクロ?とでも呼びたいような黒い個体。↓
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ウスバシロチョウ  カラスノエンドウが密生している放棄田の上をこちらに向って飛んできた。↓
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ウスバシロチョウ  天女が白い羽衣をまとって飛んでいるようである。↓
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by temenos | 2012-05-20 21:21 | 2012年 | Comments(0)

新緑と花の季節~豊平峡散策~

5月13日 昨日は道東では積雪を記録するほどの寒波、札幌は晴れてはいるものの気温は14度程度である。気温は低いが、まばゆい5月の太陽に誘われて豊平峡を訪ねる。ここでは桜が満開、林床ではまだエゾエンゴサクやカタクリが咲いている。シラカバは芽吹きの時、新緑と桜のコントラストが美しい。林道脇の小さな水路にはエゾサンショウウオの卵が多い。林道を歩き始めてすぐに出迎えてくれたのはスギタニルリシジミ、数頭が湿地で吸水している。コツバメは数を増しており、あちこちで追尾飛翔を繰り返す。おなじみの春の光景である。今日は越冬タテハをあまり見かけなかった。ジョウザンシジミのポイントではキリンソウが芽をだしている。エゾハルゼミが鳴きジョウザンシジミが群れ飛ぶまであと少し、命の爆発のような季節に向けて歩みは加速していく。 (各画像はクリックすると拡大表示します)


スギタニルリシジミ  林道の小さな水路脇で鳥の糞から吸汁する。↓
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スギタニルリシジミ  全開翅というか、たまたま飛び立つ瞬間が撮れただけ。葉かぶりしてるけど、偶然なので文句いっても・・・ね。↓
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スギタニルリシジミ  ジョウザンシジミのポイントで。尾根一つ越えると全く見かけない所もあるが、ここでは多く飛び交っている。↓
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コツバメ  まだまだ新鮮、多くの♂が林道上の下草でテリ張りをしている。↓
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スモモ  南区の目を付けていた場所で。花は満開、5本くらい生えており(植えてある?)6月中旬が楽しみである。↓
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満開のエゾヤマザクラと新緑のシラカバ、一気に暖かくなったせいでこんなコラボも見れる。
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相変わらずヒグマ君は出没している。南区の林道に入る時は要注意である。↓
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by temenos | 2012-05-13 21:17 | 2012年 | Comments(6)

静寂の森で~舞姫との午後~

5月1日 天気予報では夏日になるという。新生ヒメギフに乗り遅れた感は否めないが、旭川の嵐山に向う。現地9時半着、すでに相当暑い。この気温だとヒメギフは飛び回るばかりではないだろうかとの不安もよぎる。早速迎えてくれたのはエゾエンゴサクの花でテリ張りをしているコツバメ。ヒメギフは最盛期であろうとの予想に反して少数しか見かけない。カタクリやエゾエンゴサクの花は今が真っ盛り、どうやら今年はヒメギフ不作の年のようである。飛んでいるヒメギフもスレ個体多し、♀の多くは交尾嚢をつけている。お昼前にはうす雲がかかりだし、12時を過ぎる頃にはすっかり曇ってしまった。人も多いし、出直そうかどうか思案しているうちに、気づけば回りには誰もいなくなってしまった。ヒメギフの森に静寂が訪れる。曇り空の下、カタクリが群生している林床を数頭のヒメギフが音も無く舞っている。自分とヒメギフ達だけの空間、時がゆっくり静かに流れていく。撮影するのも忘れ、ただただヒメギフ達の舞いを見つめていた。まさに至福のひとときであった。そのうち林床をせわしなく飛び回り、下草に触れては飛ぶ産卵行動をとっている♀を見つけた。何度もオクエゾサイシンにとまり産卵しようとするのだが、何かが気に入らないらしく産卵には至らない。待つこと20分程、枯れ草の下にうずもれるように生えているオクエゾサイシンにもぐりこみ、ようやく産卵を始めた。どうやら卵が見つかりにくい場所を探していたようである。合計11卵を産み落として飛び去った。帰り際に、右後翅外縁がギフチョウのようにオレンジの個体を見つけて撮影する。ピカピカの舞姫には会えなかったが、心満たされて帰路についた。 (各画像はクリックすると拡大表示します)

ヒメギフチョウ  草に囲まれた空間でV字開翅する。↓
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ヒメギフチョウ  カタクリで吸蜜。定番のシーンだが、何度見ても絵になる。↓
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ヒメギフチョウ  地面でベタ開翅する。気温のせいなのか、このシーンはあまり見かけなかった。↓
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ヒメギフチョウ  右後翅外縁がオレンジがかっている。左と比較して欲しい。↓
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ヒメギフチョウ  産卵する♀。枯れ草でわかりにくいオクエゾサイシンに産卵していた。↓
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ヒメギフチョウ  真珠のような輝き。ギフもヒメギフも卵は美しい。↓
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コツバメ  エゾエンゴサクでテリ張り。↓
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by temenos | 2012-05-01 22:09 | 2012年 | Comments(6)