ぶらり探蝶記

外れ年

7月28日29日 金土の両日とも至高の煌きをカメラに収めたく鈴鹿に通う。ここ数年、ここのキリシマミドリシジミは不作で外れ年が継続していた。現地は、滋賀県側は晴れ時々曇りの状態だが、湿った気流のぶつかる三重県側は、深いガスの中。アカガシを叩いて回ると、キリシマミドリシジミが飛び出す。目的のポイントまでに合計5頭以上の飛び出しを見る。近くに降りてきた新鮮な♀を撮影し、今年はかなりの発生数のようだと、意気揚々にポイントで待つ。しかしながら、ガスが常に立ち込める状態。ようやくガスがとれても長続きせず、一向に♂は飛ばない。午後2時過ぎに諦めて帰りかけた頃、晴れ間が出て♂が飛び始める。アカガシの叩き出しでも♂が飛び出すが、近くには降りてこず撮影は叶わず。ボロのエゾミドリシジミの♀がアカガシから飛び出す。29日、昨日よりは天気予報が良かったので、早朝から再チャレンジ。土曜日にもかかわらず、ポイントには誰もいない。晴れ間が出てきて期待が高まるも、これからという午前8時過ぎに再びガスがかかり、ついには雨が降り出す。しかも本降りの雨。雨宿りに入った木陰でヤマビルの猛攻に会い、我慢できずに撤収する。蝶は確かに発生しているのだが、今年はこんな巡りあわせが多い。条件がいい時にフィールドに出られず、フィールドに出た時は条件が良くない。よくよく考えれば、蝶ではなく、自分自身が外れ年なのだと気付く。


キリシマミドリシジミ♀
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エゾミドリシジミ♀
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# by temenos | 2017-08-01 00:02 | 2017年 | Comments(0)

カルスト台地の蝶

カルスト台地
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7月13日 珍しくポッカリ空いた仕事の予定、ここぞとばかり有休を取り早朝からカルスト台地へ向かう。お目当ては勿論、オオウラギンヒョウモン、それも雄大な♀である。9時前に現地着、晴れて暑い。広大な台地の散策路を歩くと、朝露にズボンの裾がずぶぬれになる。散策路脇の黄色い花にヒョウモンの姿、早速オオラギンヒョウモンである。しかしながら、オオボロ、オオスレの♂ばかり。適期だと思ってきたのだが、新鮮な時期を外したようである。それでも、大きく鮮やかな♀を見つける。この♀は非常に敏感で、カメラを構える間もなく草原に飛び去る。おお~、いたいた!この時はこれくらいしか思わなかった。時間はタップリある、待っていれば出てくるだろうと。ところが、待てど暮らせど、草原内を歩き回っても一向に♀は姿を見せない。♂は結構な数が飛んでいるのに、どうしたことか?すでに夏眠に入ったのか?遮るものの少ない炎天下の草原内で歩き回り、疲労とストレスばかりが蓄積する。仕方なく比較的綺麗な♂を選んで撮影する。草原内はジャノメチョウ、オオチャバネセセリが多い。たまにギンイチモンジセセリが横切って行く。林縁ではイシガケチョウが軽やかに飛んでいる。クヌギの疎林でクロシジミを撮影する。結局、オオウラギンヒョウモンの♀は最初に見た切りで、再び姿を見せてくれることは無かった。

以下 オオウラギンヒョウモン♂
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ツマグロヒョウモン♂
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ツマグロヒョウモン♀
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クロシジミ♀
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クロシジミ♀
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ジャノメチョウ♂
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ダイミョウセセリ
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オオチャバネセセリ
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キアゲハ
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# by temenos | 2017-07-13 19:54 | 2017年 | Comments(0)

中国山地南限のブナ林から

中国山地南限のブナ林
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7月2日 ヒサマツミドリシジミの生態調査で、中国山地南限のブナ林に向かう。途中、上流にダムのない清流の美しさに心奪われる。ヒサマツの生息する山に上がる途中、その渓谷の深さ、植生の豊かさに懐かしさと嬉しさを感じる。山頂部のブナ・ミズナラ林も下草が豊かで、本来の状態を保っている。この山塊には、シカの食害が及んでいないようである。少し前までは、どこでもこのような豊かな植生であったのであろうが…。さて、山頂部に到着するも、全くの曇り空で時折ガスに包まれる状態。こんな中でも、ジョウザンミドリシジミはテリ張りを行っている。しかし、数は非常に少なく、確認できたのは3頭だけ。ヒサマツがテリを張りそうなブナ林の一角で、じっと待つ。しかしながら、天候の回復が望めそうにないため仕方なく下山し、カシワアカシジミ(ミナミアカシジミ)の生息地に向かう。午後3時現地に到着するが、草原は草刈りが入らなくなったため、灌木が生い茂り荒れ放題。カシワやクヌギは大木が多く、その大木の周りには無数の踏み跡。かなりの数の採集者もしくは撮影者が入ったと思われる。踏み跡の新しさから昨日今日のことであろう。過去、湿地がありヒメヒカゲやヒメシジミが生息していた場所は、畑や牛舎になり、なにもいない。ようやく畑脇のカシワから、ウスイロオナガシジミが飛び出す。極めて新鮮、羽化間もない個体であろう。ここで確認できたゼフはこの一頭のみ。時期?場所?これだけの数のカシワとクヌギでどうして?もっと探索したかったが、残念ながら時間切れ。ヒサマツミドリの交尾・求愛活動の撮影、カシワアカシジミの冠高原亜種の撮影とも夢と終わる。

ジョウザンミドリシジミ♂
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ゴイシシジミ
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ヒメキマダラヒカゲ
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サツマシジミ♂
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サツマシジミ♀
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ウラナミシジミ♀
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スジグロシロチョウ♂
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ムラサキシジミ♀
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ウラギンヒョウモン♂
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ウラギンヒョウモン♀
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ウスイロオナガシジミ
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ルリタテハ
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# by temenos | 2017-07-02 21:41 | 2017年 | Comments(0)