6月15日 北国の季節の移ろいも遅れ気味なのか未だにエゾシロチョウの発生を見ない。昨年、飛んでいるエゾシロチョウを初めて見た時はカメラ片手に必死に追いかけたが、そのうちあまりにもどこでもいるので見向きもしなくなった。この蝶の幼虫集団はオビカレハの幼虫集団と遜色ないほど屈指の気色悪さであり、はっきり言って撮影する気力を削がれるほどである。いかにも毒々しいルリタテハの幼虫や、真っ黒毛虫であるギフチョウの幼虫は、何の抵抗も無く手に載せることが出来るのにコイツだけは手を出す気にもなれない。また集団で蛹化しているのもあまり見たくない光景であるが、1頭だけだと案外きれいだと思うから不思議なものである。本日、中島公園内の下草で蛹化している1頭を見つけた。羽化を観察するために、即刻身柄を確保し強制連行して軟禁している。「自然の中にいる自然の蝶」といった本来の自分の撮影趣旨に反するが、今回は大目に見てもらいたい。エゾシロチョウの蛹は、横から見ると黄緑と黒い紋様が結構きれいである。しかし背中側からじっくり見ると、やっぱりちょっと気色悪い。この蛹がどんな風に羽化するのか楽しみである。
エゾシロチョウ 蛹を横からみると案外いける?↓
エゾシロチョウ 背中側からじっくり見ると・・・?、個人的にはビミョウである。↓