6月3日 5月31日は標高531mをもじって藻岩山の日、その行事が本日まで行われている。山頂はロープウェイや車で上がってきた観光客中心に込み合っていたが、スキー場からの登山道はいつもの静かな藻岩山であった。ゲレンデ上部にはヒメウスバシロチョウが舞い始め、山頂では数頭のヒオドシ(越冬明け)とキアゲハが占有行動をとり追尾飛行を繰り返す。サカハチチョウ、ミヤマカラスアゲハは少数を見かけたのみ、林縁にはオオモンシロチョウ、エゾスジグロシロチョウが多い。北海道でのベニシジミとツバメシジミ初見、コツバメはチラホラ、ミヤマセセリは1頭だけ姿をみせてくれた。スキー場下部ではモンシロチョウやエゾスジグロシロチョウ、モンキチョウに混じってエゾヒメシロチョウも少ないながら飛んでいる。終日好天の中、蝶の種類も数も賑やかになってきた。大雪では、あと10日ほどでウスバキも飛び始めそうだ、ハイシーズン目前である。
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ヒメウスバシロチョウ まさに飛び立とうとする瞬間、まず前足からあげた。↓
ヒメウスバシロチョウ 葉裏にもぐりこみ、活動を停止した。↓
エゾスジグロシロチョウ 求愛していたのだが♀の拒否に会い、♀につかまり吸蜜を始めた。↓
エゾヒメシロチョウ 飛翔を正面から。ガガンボみたいな華奢な腹部がよくわかる。↓
キアゲハ 山頂付近でテリ張りをする。ヒオドシやミヤマカラスと追い駆けあう。↓
ヒオドシチョウ こちらも山頂付近でテリ張りをする越冬明け個体。本州ではそろそろ新生蝶が出る頃、季節はこんなにも違う。↓
ミヤマセセリ 今年は見かける数が少ないように思う。↓
ジンガサハムシ 2日に藻岩山山麓にて。陽を浴びるとまさに黄金虫である、とてもゴージャス。↓