5月2日 木曽へイエローバンドでもと考えたが、まだ未発生の模様。それなら近場でウスバシロと戯れようと岐阜県中濃地方の山間に向かう。10時最初のポイントに到着、林道沿いに歩き始めるが、白い蝶は飛んでいない。ヒメウラナミジャノメ、ムラサキシジミが多い。コジャノメ初見、ツマグロヒョウモン♀を見る。期待したウスバシロが全くいないので、次の場所へ向かおうとしたところ足元からギフチョウが飛び出す。大きく破損し、色褪せた♀。産卵の大役も済ませ、後は天寿を全うするだけの状態のようである。二箇所目では、富有柿の林の中を多くのウスバシロが舞っている。11時の段階で気温は15度、かなり風が強く、低く弱く飛ぶだけの状態。すぐに舞い降り、吸蜜・休止を繰り返す。この地方に多い黒っぽい個体も見かける。新鮮な♀に求愛する♂を見つける。下草の中で交尾成立、交尾したまま葉上に這い上がってくる。そろそろウスバシロに飽きてきたころ、ホウジャクのように飛ぶ、黄色と黒のタイガースカラーの物体が目に留まる。キバネツノトンボ!!止まったところを撮影する。近くを散策すると、アザミが咲き始めた土手の上を無数のキバネツノトンボがブンブン飛んでいる。これには圧倒されるが、今日一番の嬉しい出会いであった。黒系アゲハはミヤマカラスアゲハ1頭目撃したのみ。抜けるような青空と雪崩落ちるような若葉緑の中、楽しいひと時を過ごし帰路に着く。
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ウスバシロチョウ 風が強く、すぐに下草に降りて休止していた。↓
ウスバシロチョウ 交尾嚢をつけた♀。新鮮な個体からスレまで様々であった。↓
ウスバシロチョウ この地方に多い黒っぽい個体、これは♀。↓
ウスバシロチョウ 求愛から交尾成立までを観察する。上が♀。↓
ウスバシロチョウ 上記を広角で。この地方の名産である富有柿の林の中で多くのウスバシロが舞う。↓
ウスバシロチョウ タンポポで吸密する。↓
ウスバシロチョウ タンポポで吸蜜、背景の白い車は愛車である。↓
コジャノメ 今年初見、ヒメウラナミジャノメにずいぶん長い時間追い回されていた。↓
ギフチョウ 寿命もあとわずか、元祖?岐阜のギフチョウ。↓
ツマキチョウ ウスバシロと追尾を繰り返していた♂。↓
キバネツノトンボ こんなに活発に群れて飛び回る昆虫だとは知らなかった。でも一番嬉しい出会いであった。↓