6月9日 早朝から三河のクヌギ林へ向かう。朝6時前、すでに案内をお願いしていたTさんが来ておられ、♀が下草にいることを教えていただく。♂を叩きだすため9mの鮎竿を持ち出し、やっと届く高枝を叩くとパラパラと♂が飛び出す。地面や下草に降りた♂の開翅を静かに待つ。最初に開いたのは、地面に降りた個体。新鮮だが、なんだか絵にならない。表翅は赤銅色というが、日に当たらないせいなのか、どうしてもこげ茶色にしか見えない。それでもよく見ると黒の縁取りがあるのが判る。まだ夜が明けきらぬうちに活動する本種にとって、表翅は緑である必要がないのは理解できるが、なんで黒の縁取りがあるのか?こんなどうでもいいことを考えているうちに、♀と下草の個体も翅を開いた。思う存分撮影し、採集者がやってきたので当地を後にした。この後、近隣のクヌギ林でクロミドリを確認したが、木が高すぎて叩き出しも困難な所であった。こまめに探していけば多くの発生地がありそうである。さらにウラクロシジミを探して瀬戸市に転戦したが、マンサクの立ち枯れ被害も大きいようである。したがってウラクロシジミを見つけることはできずに撤収する。当地をご案内いただきましたTさん、あらためて感謝申し上げます。
(各画像はクリックすると拡大表示します)
クロミドリシジミ 下草に降りた♂、大きな複眼で暗いうちから活動する。↓
クロミドリシジミ 薄日が差し込み始め、翅を開きだした。↓
クロミドリシジミ 地面に降りた個体が最初に開翅した。こげ茶色の翅表に黒の縁取りが見える。↓
クロミドリシジミ 下草に降りた個体も徐々に全開。まだまだ新鮮な個体である。↓
クロミドリシジミ 下草に降りた♀。↓
クロミドリシジミ ♀の開翅。♀の表は他のfavoniusと大差ない。↓
ミズイロオナガシジミ ちらちら飛んでいた♂が、シダの上で開翅。こちらはグレー一色。↓
ウラナミアカシジミ クヌギやコナラを叩くと多くの本種が飛び出した。↓
アカシジミ クリの花に多くの本種が吸蜜にきていたが、時期的にスレ個体ばかり(瀬戸市)。↓
ウラギンシジミ 秋型に比べて丸っこい夏型登場(瀬戸市)。↓
ヒオドシチョウ 新鮮な本種の鮮やかさは、緋縅の名に恥じない(瀬戸市)。↓