10月15日16日 ヒサマツフリークの会メンバーと共に、会発足の原点である富士川流域にヒサマツミドリシジミの産卵行動の調査に向かう。今回は、2日かけて複数個所の調査を行った。15日最後に訪ねた右岸側の最大のポイントでは、全般にウラジロガシの休眠芽の付きが悪くヒサマツミドリシジミそのものを観察できずにいたが、ようやく複数個体舞うポイントを発見する。何故かウラジロガシより、イロハモミジに複数の個体が纏わりつく。ウラジロガシでは産卵行動を観察するが、卵は確認できず。近くに生える柿の木にも頻繫に飛来する。夕刻、活動が止ったところで現地の宿に入り、メンバーと酒を酌み交わしながら意見交換を行う。16日、昨日の最後のポイントに朝から吸水行動の観察に向かう。予想に反して、吸水に降りてきた個体は2頭、吸水したのは1頭のみ。産卵木から直線距離で50mほど移動しての吸水行動であった。晴天であったが、複数個体が一斉に飛び交う時間があると思えば、ピタッと何も飛ばない時間があり、この繰り返しである。時折、ウラジロガシに飛来して産卵行動を見せるも、実際に産卵したかどうかは確認できず。一頭がイロハモミジの枝先に潜り込む。細い枝にとまり口吻を伸ばして何かを吸汁しているようだ。この時期に観察された新たな知見である。全ての個体が吸水に来なかったことや、昨日イロハモミジの樹冠に複数個体が纏わりついていたのも、これが理由なのかもしれない。渓谷を舞うクマタカのペアを見る。午後2時過ぎ、ヒサマツミドリシジミの活動が弱まり、当方も撤収する。充実した二日間であった。
ヒサマツミドリシジミ♀
ヒサマツミドリシジミ♀
ヒサマツミドリシジミ♀
ヒサマツミドリシジミ♀
ヒサマツミドリシジミ♀
ヒサマツミドリシジミ♀
ヒサマツミドリシジミ♀
ヒサマツミドリシジミ♀
ヒサマツミドリシジミ♀
ヒサマツミドリシジミ♀
クマタカ