8月5日 深夜の時間帯から北アルプスに向かう。狙いは真夏の深山と高原の蝶。6時前に最初のポイントに到着、先行者はいない。当地の天気予報は曇りであったが、どうやら予報は外れてピーカンの様相。急な斜面の上部に朝日が当たり始め、日が昇るとともに日照箇所が斜面を降りてくる。周辺が光に包まれると同時にジョウザンミドリシジミのテリ張りが始まる。この場所ではいつもの事、さすがにスレ個体ばかりであるが元気に飛び回り、メスアカのように延々と卍を繰り返している。お目当ての一つであるコヒオドシが、オオゴマシジミより先に登場する。本日、このポイントに採集者は来ず、たった?5名の撮影者でオオゴマシジミの飛来を待つ。8時、ようやく1頭のオオゴマシジミが現れ、賑やかしい撮影会が始まる。8時50分頃、もう1頭が飛来し、見えない箇所で絡んだと思ったら、瞬く間に交尾が成立していた。50分程で交尾は解け、♂は飛び去ったが、残った♀の開翅を、これまたみんなで賑やかしく撮影し、満足感と共にゴマシジミのポイントへ向かう。天気はさらに良くなっていく。曇り空の下で、しっとりとしたゴマシジミの開翅を撮影するという目論見の達成が難しくなる。やはり、ゴマシジミは飛び回るばかりであったが、幸運にも産卵中の♀に求愛する青い♂を撮影することができた。ムモンアカシジミは発生し始めなのか数が少ない。ヒョウモンチョウは、さすがにスレ個体ばかりで撮影意欲が湧かない。この他、アカセセリ、スジグロチャバネセセリ、エルタテハ、オオミスジ、ホシミスジなど多くの蝶を見かけた。久しぶりに旧知の撮影仲間とも楽しい時間を過ごすことが出来、今年一番の充実した1日であった。
ムモンアカシジミ
スジグロチャバネセセリ
アカセセリ
オオミスジ
ホシミスジ