5月25日 早朝から知多半島のハンノキ林に向かう。露の降りたハンノキ林を見て回る。放棄田にハンノキが侵入しだすとあっという間にハンノキ林になってしまう。2年前から耕作されなくなった水田にもハンノキの幼木が沢山生えている。さて、ミドリシジミは出始めだろうとハンノキを叩いてみる。なかなか何も飛び出さず、未発生かと思いかけたころ、ようやく2頭が下草に降りる。陽が差し込み始めると2頭とも開翅を始める。いつ見ても息をのむ瞬間である。ミドリシジミ♂の翅表は、まさに「ミドリ」の名にふさわしく、最も緑色に輝く。2頭の美しい開翅を撮影していると、何処にいたのか次から次へとミドリシジミが飛来し、あちこちで開翅ショーが始まっている。未発生どころか、既に沢山発生しているようだ。しかしながら、♂ばかりで♀は全く見かけない。脚立に乗って撮影中、「緑」が綺麗に出る角度を探して体を捻ったところ、体制を崩して脚立もろともひっくり返る。下が水田跡地で怪我はなかったが、体とカメラが泥まみれになり少々へこむ。その後、豊田市、瀬戸市とまわるが目ぼしい成果なく、アカシジミ、ウラナミアカシジミを撮影して撤収した。
ミドリシジミ